第十一話 黎明
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斬十郎が魔戒剣を構え滅に向かって斬りかかった。
通常の時とは違い鎧の力が加わった斬十郎の剣に重みを感じ取り受け続ける滅。
すると斬十郎が力で滅を薙ぎ払った。
打ち付けられる滅にむかい斬十郎は好機と見て魔戒剣を振り下ろす。
だが
「ぐは!」
滅の苦し紛れの突きが斬十郎を貫いた。血を流しながら後ずさる斬十郎は鎧から解放されてしまった。
膝をついてしまった斬十郎の首に滅の魔剣が突き付けられた。
『ふん・・・奴の側についたことを恨むんだな』
闘真の友であれば誰であろうと容赦するつもりの無い滅。
だが斬十郎はにやりと笑った。
「ふ・・・」
『貴様・・・何がおかしい』
「俺が死んだら・・・俺の鎧は奴に受け継がれる・・・そうすれば奴は本物の魔戒騎士となる」
『最初からそれが目的か・・・貴様あああああ!!』
斬十郎の言葉に怒りながら魔剣を振り下ろす滅。
だが
一本の投具がその剣に斬十郎への当り軌道をずらした。
それを投げた者は・・・
「闘真」
傷だらけで若葉に連れられた闘真だった。その手にはしっかりと魔戒刀が握られている。
「お前の相手は・・・俺だ」
『その身体で何ができる・・・貴様は倒れた・・・』
あざ笑うような滅の言葉に闘真は笑って答えた。
「確かにな・・・俺は負けた・・・ズタボロにやられて惨めな自分を思い知った・・・貴様に倒された」
『そうだ・・・』
「だがな・・・倒れたらどうするか・・・子供でも知ってる」
『何?』
「立てばいいんだ・・・倒れたら立てばいい・・・ただそれだけの事だ・・・俺は今・・・受け入れる!・・・弱い俺を・・・その為にお前を・・・倒す!!・・・行くぜ・・・魔戒刀・三日月!!」
若葉から離れると魔戒刀を握り締めながら闘真は滅と対峙した。
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