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妖精の義兄妹の絆
二つの卵
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きついた。
「あなたたちが産まれてくるのを楽しみにしてるよ。」
このとき、卵が動いたような気がしたのだった。





それから1週間
タクヤとウェンディはギルドの近くの川で釣りをしていた。今晩の夕食を捕獲するためだ。
「はぁ、全然釣れないね。」
ウェンディのかごには魚は一匹も入っていなかった。
「ん、そうか?」
それに対してタクヤのかごには魚が5,6匹入っていた。
「お兄ちゃん釣り上手だねー。」
「こうゆうのはな、ただ闇雲に投げれば良いって訳じゃないんだ。
川の、水の流れを感じて釣り針を添える感じでやるんだよ。」
「へぇ。」
「まぁ、今日は充分釣ってるからそろそろ引き上げるか?」
「次は絶対お兄ちゃんより釣るんだから。」
「その調子、その調子。」
タクヤたちが引き上げようとしたとき、
「おーい!タクヤー、ウェンディー!」
そう呼ぶのはバスクだった。
「どうしたの?」
ウェンディがバスクに尋ねると、バスクは息を切らしながら言った。
「卵の様子がっ…!」
「「?」」
タクヤとウェンディは言ってる意味がわからず、とにかくバスクに連れられギルドに向かった。





ギルドの中
タクヤとウェンディはバスクに連れられやってきた。
「おぉ!来たか。もうすぐ産まれそうじゃぞ。」
「本当か!?」
タクヤがそう言うとローバウルは卵の前まで案内した。
たしかに、もうすぐ産まれそうだ。常に卵が動いている。
「わぁ…!」
ウェンディは気持ちを高まらせながらじっと卵を見つめた。
その時、


ピキッ


二つの卵にヒビが入った。
「産まれるよ!」


ピキッ、ピキピキッ、パカッ


先に産まれたのはウェンディの卵だった。
「……。」
卵から産まれたのは、なんと白い猫だった。
「「ネコォォォォォォォ!!??」」
「「可愛いぃぃぃぃぃ!!!」」
おばちゃんグループが歓喜の声をあげた。
みんなが仰天した。その理由はもっと違う生き物を想像していたからだ。
まさか、卵の中から猫が産まれてくるとは誰も思わない。
「もしかして、お兄ちゃんの卵も猫が産まれるんじゃない?」
「てか、猫って卵から産まれるんだっけ…?」
「「たしかに。」」
みんなも納得する疑問だった。
すると、タクヤの卵もいきよいよく割れた。


ピキッ、バキッ、パカッ


「おぉ!」
「…ふぁぁ…。」
産まれてきたのはベージュがかった猫だった。
「やっぱ、こっちも猫かぁ。」
「「こっちも可愛いぃぃぃぃぃ!!!」」
おばちゃんグループがまた歓喜の声をあげた。
ベージュがかった猫は背中から羽を出現させた。
「お、おい!飛んだぞ!」
「猫って飛ぶんだっけ?」
あちこちでそのよう
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