暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜V〜
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見ればルシル君だけ何も起きてない。カーネルさんがニヤリって口端を歪めた。

「わーっはっはっはっはっ! ルシル。お前は一人で歩いて次のエリアへ行けい!」

「お、お前ってやつは・・・!」

そんな二人のやり取りを見ながら、私たちは次の2ndエリアへと転送された。えっと、ルシル君。待ってるからね? クロスカウンターを決めた二人がうっすらと見えたけど、大丈夫かなぁ・・・?

†††Sideなのは⇒ルシル†††

「はぁはぁはぁはぁ・・・本当に私だけ居残りか・・・」

カーネルと遊び半分の殴り合いを終え、二人揃って仰向けに倒れている。私の愚痴に「ざまぁーみろぉー」と笑うカーネルを小突いてやる。

「あーもう痛いなぁ。お返しだ・・・!」

食らう前に跳ね起き上がって回避。仰向けに寝転がったままのカーネルは私を見上げる。その不満そうな顔に向けて、このゲームが創りだしたキャラクターであると解っていてもある質問を投げかける。

「なぁ、カーネル。お前の知る情報を全て教えてくれないか」

「・・・・俺がルシルの記憶から抽出された単なる幻だっていうのは理解しているだろ? だったらその質問に意味はないよな? だから答えは、なんにも知らないぜ、だ」

そうだよな。邪神ロキの遊戯場(スンベル)内のキャラクター。外界の事情など知るわけもないよな。まったく。グロリアは一体何を企んでいるんだ。外界関係の情報はもう得られそうにないな。ならもう一つの質問と行こうか。

「そう言えば、先程の戦い。お前、固有能力を使わなかったな。手加減か?」

「石化の魔眼か? そりゃ使わないだろ、やっぱり。魔眼系の固有能力は抑えが効かないからな。オリジナルでもフェイクでもそれは同じ。というかあのお嬢さん達を相手に、俺たち魔術師の固有能力はキツ過ぎるだろ? たぶん他の固有能力持ちのアンスールも使わないと思うぞ。フノス様とカノンの空間干渉。セシリスの灼現の魔眼。ま、レンとアリスは使わざるを得ないと思うがな」

万が一フノスが出てきて戦闘するとなれば、たとえ空間干渉を封じる事が出来たとしてもまず勝てないな。レンとアリスは・・・まぁ仕方ないか。あの二人にとって固有能力イコール魔術だからな。カーネルも立ち上がり、このエリアの奥へと指差した。

「行けよ。お前の現在(いま)の仲間が待ってるぞ」

「そうだな。カーネル、お前・・・お前たちには悪いが未来(さき)に行くよ。だがいつか必ずみんなの元へ逝く日が来る。それまで待っていてくれ」

「あいよ。気長に待ってるわ。でも生き急ぐようなことだけはするなよ。無様でも良いから生きようとしろ。いいな?」

「・・・・ああ。ありがとな、カーネル」

感謝を告げ、このエリアの奥を見据える。ゴール地点が見えそ
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