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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜U〜
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が考えられる。
「エリオ君、どうするの・・・?」
「うん。このまま動かないでいても埒があかない。だからとりあえずはこの道を真っ直ぐ行ってみよう」
僕たちは歩き出す。この先に何が待っているかも判らないけど、動かなくちゃ始まらないから。
†††Sideエリオ⇒ルシル†††
最悪だ。朝からなんでこう苦しまなければならないんだ。隣に居るフェイトが覗きこんできて、「ルシル」と心配そうにしている。君とて私に気を遣っている余裕はないだろうに。
先程から私の元へ来るある連絡が、私とフェイトの心に軋みをあげさせる。ヴィヴィオ達が倒れた。なのはとヴィータが倒れた。はやて達が倒れた。スバルとティアナが倒れた。エリオとキャロとフリードリヒが倒れた。揃って意識不明。ただ、倒れたと言っても脳波を見る限り睡眠に入ったというのが、まぁ救いだ。
「まさか本当にこうもあからさまに私と交友関係のあるみんなを襲うとは・・・!」
どうしてそっとしておいてくれないんだ。先代テルミナスとの決戦前、フェイトからの告白の時に吐露した想いを思い出す。
――私の想い人はいつも殺されて逝く。
護ると誓っても、愛すると誓っても、必ず私の手の中から零れ落ちる。
私は疫病神だ。自分が幸せになる云々以前に、一番大切な女性を幸せに出来ない。
そんな私に、人を愛する事はもう出来ない。必ず不幸にしてしまうからだ。
だからフェイト。君が嫌いなわけじゃない。この場所が嫌いなわけじゃない。
怖いんだ。私が残ることで、この愛おしい場所がまた何かに奪われるんじゃないかと――
それが現実になるかもしれないという恐怖感が私を押し潰そうとする。人間になった。フェイト達と幸せを築けるんじゃないか。さぁ一緒に過ごそう。ハッ、なんだそれは。“力”が有ろう無かろうが、結局はこういう帰結か? 4th・テスタメント・ルシリオンという存在であった以上、こうなるのが当然か。
「ルシル・・・震えてる・・・」
机上で握り拳となっている右手に、そっと手を重ねてくれたフェイト。優しい柔らかさ。人の温もり。散々拒絶してきて、だが望んで得たモノ。失いたくない。
「フェイトさん、ルシルさん。お二人宛に何か届いてます」
シャーリーが白い封筒を手に歩み寄ってきた。なのは達が倒れ、その事で参っている私とフェイトというこの状況だ。彼女は、私とフェイトをからかうような事はせず、スッと封筒を差し出してきた。二人で「ありがとう」と礼を言い、封筒から二枚の写真を撮りだす。倒れたなのは達の共通点。側には写真があった。倒れた全員が写る写真が。
「私とルシルの写真だね・・・」
「ああ。なのは達と同じ状況に陥れば打開策が見つかるかもしれない」
が、このまま一生目覚めないかもしれない。分の悪
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