暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜U〜
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ロに気付かれないように密猟者を拘束した。誰が?ということもあるけど、その、誰が、が今どこに居るのか、だ。

「キャロ、注意して。誰か隠れてる・・・!」

「強化しとこうか、エリオ君・・・?」

お願い、と言おうとしたところで、ガサガサとすぐ後ろの草木を踏む音、そしてパシャっと何かの機械音が。気配が一切なかったのに。そんな驚きをねじ伏せて、

――ブリッツアクション――

距離を開けると同時にキャロを庇うように移動する。“ストラーダ”を構えて、その誰かを視認する。女の人だ。オレンジ色のセミロングヘア。黄金の瞳はまるっとしていて、優しい顔立ち。真っ白なロングフレアワンピース。色んな十字架のアクセサリーを身に付けてる。手にはカメラを持っていて、カメラの下部から出てきた三枚の写真をニコッと眺める。

「クフフ。あー、彼らは貴重な自然を害そうとしたから、ちょっとお仕置きしたのよね。ごめんね〜。人を守るのも仕事なんだけど、こーゆう自然を守るのも個人的な仕事なんだよ♪」

ネックレスがキランと光る。確か、黒のケルト十字?と白の葡萄十字?だ。ルシルさんとシャルさんが守護神として持つ武器と同じデザイン。その女の人が人差し指と中指に挟んだ写真をピッと投げ飛ばしてきた。一枚は僕へ、一枚はキャロへ。もう一枚もキャロへ。すごいコントロールで、苦もなく受け取る事が出来た。僕のは、地上に降り立って“ストラーダ”を構えた瞬間のもの。キャロのはたぶん、キャロ自身とフリードのモノだろう。

「あ、自己紹介しとこっか。グロリア・ホド・アーレンヴォール。よろしくっ☆」

まさか本当に来るなんて。戦う!? 無理だ、まともに戦えるわけがない。どうにかして逃げる? 追いつかれるに決まってる。ダメだ、何をやっても。

(でも・・・!)

キャロをどうにかして逃がさないと。出来れば僕も。フリードに視線を送る。僕が少しでも時間を稼いで、フリードはキャロを逃がす。フリードが小さく頷いたように見えた。

「ストラーダ、いくよっ!」

――ルフトメッサー――

“ストラーダ“を振るって、グロリアに向けて真空の刃を四つ放つ。少し魔力が残ってしまうから、僕の魔力光である黄色が目立つ。視認出来ると言う事は、それだけで回避や防御のタイミングも計られえると言う事。でもそれがどうした。本命じゃなくて布石にすればいいだけの事。

≪Load cartridge. Form Drei. Unwetter form≫

――ブリッツアクション――

“ストラーダ”を電気変換資質を最大限に強化するための形態ウンヴェッター・フォルムへ。そこから高速移動。背後から「ダメっ、エリオ君!」僕を呼ぶキャロの必死な声が聞こえた。グロリアがルフトメッサーを避けるようとするのを確認。
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