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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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と他に誰かいるかもしれないから、脱出方法と並行して知り合い捜し。あたしとスバルだけにちょっかい掛けてくるなんて思えない。

「ねぇ、ティア。ヴィヴィオ達も来てたりして」

「コロナとリオとアインハルトは魔術とかそうゆう超常事象を知らないから、もし連れて来られていたらパニックを起こすかもね」

そんなあってほしくない事を、もう起きているかもしれないと思いつつ話しながら、あたし達は先に進んだ。

†††Sideティアナ⇒エリオ†††

キャロと二人で、ルシルさんから送られてきたメールの内容に目を通す。グロリア・ホド・アーレンヴォール。もしかしたら“アポリュオン”かもしれない存在。僕たち人間が戦って――ううん、戦いにすらならない相手が、またこの次元世界に訪れているかもしれない。

「でもどうしてヴィヴィオのところに来たのかな・・・?」

「テルミナスのようにルシルさんを狙って、親しい関係者から攻めていく・・って考えられるけど」

だけど、ルシルさんはもう“界律の守護神(テスタメント)”でもない、僕たちと同じ人だ。だから今さら手を出してくる事なんて有り得るんだろうか・・・? 目的が判らない。僕はまだ十数年しか生きてないんだから、ルシルさん達のように数千数万年と存在してきた人の目的が判るわけもなく。ただ警戒しておくように、と。断定出来ないからこそ、そして対抗出来ないから警戒に留めるしかない。

「今は・・・うん、僕たちの仕事をやろう。何も起きてないからどうする事も出来ないし」

「うん。フリード、お願い」

自然(動植物含めてだ)の観測・保護、密猟者の逮捕など。それが自然保護隊の仕事だ。そしてここ最近、ある希少な花の密漁者が現れる事が多くなってきた。だからこそ今日もパトロールに出ないと。いつ来るか判らないから。フリードに乗って、希少花の生息地へ空から向かう。上空からならすぐに密猟者を発見できる。

「あっ、エリオ君! あれ・・・!」

今日に限って現れる密猟者が数名。僕は「フリード!」と手綱を握る手に力を込める。フリードはそれだけで察してくれてすぐに急降下、密猟者に向けて突撃する。ある程度高度が下がって、フリードから飛び降りながら“ストラーダ“を起動。

「動かないでくださいっ! 保護観察隊所属、エリオ・モンディア・・・ル・・・?」

密猟者へ“ストラーダ“を突きつけながら、所属と名前を告げて・・・って。キャロが「エリオ君、これ、いつの間に・・!?」密猟者の状態を見て驚いている。空から見た時、密猟者は確かにバラバラに動いていたのに・・・「一体何が起きて・・・?」と戸惑うしかない。
何故なら密猟者は全員倒れていて、しかもバインドのようなもので拘束されていた。空から地上に降りるたった数秒の間、その間に僕やキャ
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