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魔法科高校の有能な劣等生
5時間目

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「あー、不味かった、不味かった。」
無月は嫌いな野菜で腹一杯になった腹を撫でまわす。
しかも無表情、ある意味で腐っている。
人として、

「お前な、それは言い過ぎじゃねぇか?
結構、美味かったし。」

「確かにここの食堂のご飯は美味しかったですね。」

ああ、何でこの人達は野菜を食べる事が出来るのだろう?
そんな疑問を浮かばせながら廊下を歩く。
確か次の授業は魔法を実際に使った授業
やっと魔法科高校と言える初めての魔法の授業である。
内心、ちょっと楽しみ。

「無月、次の授業は寝るなよ。
お前、授業の大半寝てるせいで先生方に目を付けられてるぜ。」

「げ、マジで、」

そんな言葉を聞いたらなんだかさっきまで次の授業を楽しみにしていたのに
なんだかテンションが下がっていく。
別に授業中、寝たくて寝ている訳では無い。
無月自身、授業はとてもつまらないし意味の無い物だとは思ってもいるが、
一応、学生の本分は勉強にあるので少しは真面目に授業を受けよう!
そんな心掛けは有るのだが、どうしても眠気が襲い何時の間にか寝てしまう。

「でも、よくそんなに寝ていられますね。
少し、少しですけど感心します。」

「あ、そう。」

何故かは解らないが感心される。
そんなに俺って寝てるのかなー?
そんな素朴な疑問に頭を悩ませつつ教室に戻って行くと、

「おい、どこ行くんだよ?
今日は移動、教室だぜ。」

「そ、そうだっけ?」

「先生が言ってたじゃないですか、
今日の5時間目は一校舎の3階にある実習教室でやると、」

全く聞き覚えが無い。
おそらく、その時、俺は睡眠の世界にいたんだろうなー
そんなどうでもいい事を考え、無月は二人のいる方向に向かって少し早歩きで向かう。
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