暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第45話 偽物ばっかり? 私悪くないヨ
[10/17]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
…そう、ありゃあ純粋な殺意だ。俺は恐ろしくて逃げ出したが、それは正解だったと断言するぜ。必死に逃げた俺の耳に届いたのは、部下の断末魔の叫びと「風の精霊だ!!」と言う叫びだけだった。
あの時の恐怖を思い出し「二度と参加しねえぞ」と、決意を口にする。
そして、出て行こうと扉に手をかけると……。
ガシャ ガシャ
(ありゃ? 開かねえな。鍵はかけてねえはずだが。如何なってるんだ? ……ん?)
「風? こんな締め切った倉庫に?」
てめえで言った“風”って言葉に、背筋が凍りついた。
(締め切られた倉庫でなんで風が?)
見るな!! 見るな!! と心が悲鳴を上げるが、今更見ねえなんて無理だ。風上を見ると通風口から白い煙が出てきやがった。
「あ゛ぁ ーーーーあ ぁぁーーーー!!」
てめえの口から出たとは信じならない悲鳴が上がる。必死に扉を開けようとするが、ガシャガシャと音を立てるだけで一向に開かねえ。
(なんで!! なんで開かねえんだよ!!)
「落ち着け。何をそんなに慌て……」
俺を落ち着かせようとした奴の声は、最後まで言い切る事は無かった。今更倉庫内の異常に気付いったって遅せえ。
「何だあれ!!」
倉庫内の風が強くなっていき、白い煙が形を変え体長2メイル位の人型になりやがった。まちがいねえ。風の精霊だ。
ここに来てようやくメイジが応戦をおっぱじめ様としたが、その前に風の精霊に捕まり倒れちまった。弓は全然効いた様子はねえし、傭兵の1人が剣で精霊をぶった切るが、効かねえどころか切った奴が逆にぶっ倒れやがった。
敵わねえと分かった奴らが出口に殺到するが、どの出口も開かねえ。
風の精霊に1人……また1人と、動けなくされていく。やられた奴らはピクリともしねえ。そしてついに俺の番が……。
−−−− SIDE 山賊のリーダー END −−−−
錬金溶接で固定した扉を元に戻し、動く人間が誰もいなくなった倉庫に入ります。
「主。やり過ぎではないのか?」
さっきのトリックは、私の特大スリープ・クラウド《眠りの雲》を散らさずに、ティアの精霊魔法で人型に見せただけです。火の魔法を使われると、スリープ・クラウドが駄目になってしまうので、使われる前に速攻で潰させてもらいました。
「仕方が無いでしょう。これ位脅さなければ、また襲撃されてしまうのですから」
そう言いながら、私はエア・カッターで山賊のリーダーとメイジの首を刎ねました。残りは風の精霊(偽)の事を広めてもらう為に生かしておきます。
「主。無益な殺生は……」
「無益ではありませんよ。私の領民に手を出した人間と、今回のハッタリに気付く可能性がある者は生かしてお
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ