暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第45話 偽物ばっかり? 私悪くないヨ
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ました。
「分かりました。手早く終わらせて、そちらに合流します。クリフ、ドナ。行きますよ」
クリフは
飄々
(
ひょうひょう
)
としていますが、ドナが不満そうな顔をしています。いきなり来た私達が、ルーモンド守備軍と連携が取れるとは思えません。オラスは下手に現場に出すより、この方が有益だと判断したのでしょう。私もその考えには否はありません。……不満が無いとは言いませんが。
いくつか村を回りましたが、オラスが言っていた事は正解だった様です。明け方から警鐘が鳴り響いていたので、領民は相当不安だったのでしょう。村人達は即席のバリケードを作り、自主的に防備を固め警戒をしていました。
そんな人達にも私が名乗り事情を説明するだけで、だいぶ不安を和らげる事が出来たのです。
「次で最後の村ですね」
「はい。警鐘が鳴らなかった中では、街から一番離れた所にある村です」
私はクリフが持つ地図を覗き込み、一度頷くとティアを呼びました。
最後の村が見えて来ると、違和感を覚えました。
(……主)
(分かっています)
「クリフ。ドナ。村の様子が変です。注意してください」
少し高度を取り、村の上空を旋回すると違和感の正体がはっきりしました。
「……襲われた後か」
「……の、ようですね」
クリフとドナが悔しそうに呟きます。
(ティア。生きた人間は……)
(残念じゃが……)
「村に降ります」
「待ってください。まだ山賊が……」
クリフが止めてきましたが、私が「もう生きた人間は居ません」と言うと黙りました。
ドナに花火を上げるように指示すると、私達は村人の死体の確認を始めました。
オラスの話では、襲われた村は7か所……ここも合わせれば8か所か。規模を考えれば、警鐘が鳴らなかった村までは目が届かないのも仕方がありません。そう考えた時に、花火の音が響きました。戻って来たドナと合流し作業を続けます。
武装した死体(恐らく屯田兵と自警団)が9体。山賊と思われる死体が3体。村人の若い男の死体が5体。そして、30歳以上と思われる人間の死体が40体と少し。……赤ん坊の死体も。
しかし、村の規模から考えて死体の数が少なすぎる。若い人間の死体が異様に少ない。特に若い女と子供の死体が無い。
戦闘の跡から推察すると、夜陰にまぎれて村を強襲したのだろう。魔法を使った跡らしき物が無いので、山賊にメイジは居ない。それなのに、警鐘を鳴らされる前に村を占拠した手腕は見事としか言いようが無い。家は荒らされ貴重品は奪われているが、食料品や家畜には殆ど手をつけられていない。それに……
引き際が鮮やか過ぎる。敵は山賊と言うより傭兵……となると
「…
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