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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第45話 偽物ばっかり? 私悪くないヨ
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敵の正体を調査してください。クリフとドナも、この事は頭の中に入れておいてください。何が出るか分からないので、決して油断しない様にしてください」

 3人の返事を確認すると、私は父上の所へ向かいました。

「父上。私はフェンロウ、ルーモンドの方へまわろうと思います」

「分かった。私は被害が酷いフェンロウへ向かうつもりだ。ギルバートは、ルーモンドの方へ向かってくれ。ついでなので、ルーモンドの守備軍責任者のオラスに、これを届けてくれ」

 そう言って父上が渡して来たのは書簡でした。

「分かりました」

 父上から書簡を受け取って、兵舎を出ると丁度風竜に化けたティアがおりて来る所でした。

(ティア。行き先はルーモンドです。一緒に行くのは、いつもの護衛クリフとドナです)

(心配せずとも聴覚共有で聞こえておったわ。オイルーンは既にルーモンドに向かわせたのじゃ)

 私は頷くと、クリフとドナに風竜(ティア)に乗り込むよう指示しました。



 ルーモンドへは思いの外アッサリ着きました。この混乱を利用した暗殺も疑っていたので少し安心しました。

 早速、ルーモンド守備軍責任者のオラスに書簡を渡し話を聞きます。

 突然の襲撃に泡を食ったそうですが、山賊達にとってドリュアス領の騎獣数は想定外だった様で、次々に到着する応援に白旗を上げたそうです。しかし、まだ騒ぎが収まっていない村が2か所ありました。守備軍の数に驚いた山賊が、村人を人質に立てこもったのです。

「数で威圧して降伏を促すのですか?」

 私の問いかけに、オラスは彼は首を横に振りました。

「いえ。相手の出方によります。降伏・突入・取引など、どんな手を使ってもこれ以上領民に被害を出しません」

 頼もしい事を言ってくれます。流石にルーモンド守備軍責任者に選ばれるだけはあります。

「では、我々もその援護と言う事ですか?」

「いえ、この騒ぎで領内が混乱しています。今の我々には、警鐘が鳴らなかった村に人を出す余裕がありません。念の為様子を見に行ってもらいたいのです。当主の御子息が様子を見に行けば、領民も安心するでしょう」

 断る理由はありませんね。しかしインビジブルマントを使えば、突入を選択した時のリスクを大幅に軽減出来ます。私はマントを渡すか少し悩みましたが、見回りを手早く終わらせて合流する方が良いと判断しました。マントの所為で、安易に突入を選択されて失敗しては目も当てられません。

「もし異常があった場合は?」

「これを使ってください。異常が無ければ、こちらに合流お願いします」

 そう言ってオラスが渡して来たのは、筒状の物と地図です。筒状の物は警報に使う花火で、地図には私達が回る村と合流場所が走り書きしてあり
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