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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第45話 偽物ばっかり? 私悪くないヨ
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 しかも、現在進行形かよ!!

「父上と母上の所へ行きます」

「シルフィア様は出撃の準備をされています。アズロック様は守備軍の指揮を取る為に、兵舎の方へ向かわれました」

「分かりました。ファビオも一緒に父上の所へ。私も出ます」

 私は使い魔のパスで(ティア)と、呼びかけました。すると……

(応!! 風竜に化けて兵舎の前じゃな。オイルーンにも後を追う様に言っておこう)

 私は(お願いします)と頷き、手甲と武器を身に着け道具袋をつかむと、ファビオを伴い兵舎へと向かいました。


「父上!!」

「ギルバートか」

 私が来た事に気付いた父上は、一度小さく頷きました。

「クリフ。ドナ。ギルバートに現状の説明を」

「「はい」」

 クリフとドナが応じると、私とファビオを隣の部屋へ移動するよう促して来ました。

「僭越ながら私クリストフが、現状をご説明します」

 全員立ったままクリフの話を聞きます。

「本日明け方に、ドリュアス領に属する村が次々と山賊に襲われました。被害に遭っているのは、いずれも守備軍が駐屯する街から離れた村です。多くの村は屯田兵と自警団が協力して時間を稼いでくれたので、応援が間に合い大きな被害を出さずに済みました。ですが、いくつかの村は援軍が間に合わず……」

 農地拡大の為に屯田兵を配置していたのが、思わぬところで役に立ちました。ですが、敵の数に対応しきれず被害が出た事に、この場に居る者達は渋い顔をします。

「オースヘム、ブルーヘント、マースリヒトは、国境沿いと言う事もあり防衛軍を多く配置していたので、殆ど被害がありませんでした。旧ドリュアス、クールーズ、ドリアード、シュワシュワも同様です。被害が大きいのは、フェンロウ、ルーモンド、フラーケニッセ、ローゼンハウトです。シルフィア様は既に、フラーケニッセ、ローゼンハウトの救援に出発されました。アズロック様は風竜にて、フェンロウ、ルーモンドの救援に向かう事になっています」

 そこでクリフが「以上です」と言って、私の指示を待つように沈黙しました。

「私達はフェンロウ、ルーモンドに向かいます。おそらく我々が到着する頃には、山賊共は撤退した後となるでしょう。よって我々は撤退中の山賊を索敵し、捕えられた領民の救出が任務になると予想されます。この任務はスピードがキモとなるので、私が用意した風竜で現場へと向かいます。クリフとドナは、私が用意した風竜に同乗して現場へ向かいます」

 私の風竜と言う言葉に2人は反応しますが、直ぐに「はい」と返事をしました。こんな時に都合良く風竜を用意出来た事に驚いたのでしょう。

「守備軍が対応出来ない様に同時襲撃を行った事から、敵はただの山賊ではないと予想されます。ファビオは
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