暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第45話 偽物ばっかり? 私悪くないヨ
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 すみません。悪乗りしすぎました。偽物……いえ、マチルダさんは救出するつもりなので、その名は頂いておくと言う事で……。

「確認せねば!!」

 それより、ボップの狼狽ぶりが凄い事になっています。慌てて立ち上がると、勢いよく執務室か飛び出しました。。

 と思ったら戻って来て「鍵忘れた!!」って、勘弁してください。危うくぶつかりそうになりました。

 金庫に向かっている途中で、派手にこけたり人にぶつかったり……。おかげさまでこっちは、何度冷や汗をかいたか分かりません。人にぶつかる度に、料理や本・書類なんかが宙を舞うのです。それらに触れれば、私の存在がばれてしまいます。そんな私の苦労が報われ、ようやく金庫に到着しました。

「ボップ様。そんなに慌ててどうなさったのですか?」

退()け!! 金庫の中身を確認する!!」

「確認って如何言う事ですか? 前開けた時からずっと僕らが見張ってますし、この金庫を開けるには鍵と事前の個人登録が必要なのですよ」

 ボップは2人の見張りを押しのけ、金庫を開けます。

「あっ あるではないか!!」

 うん。金庫には今入ったばかりですから。

「!! そ そうか!! 逃げる時間を稼ぐために、あんな書置きをしたんだな!!」

 残念。ハズレです。

「賊が侵入した。すぐに手配をかけろ!!」

「は はい!!」

 ボップは金庫の見張りを引き連れて、金庫から出て行きました。

「流石に金庫は閉めて行った様ですね」

「主。脱出方法は考えておるのか?」

 ティア。心配そうに問いかけてしましたが、私は「問題ありません」と簡潔に答えておきました。それよりも問題なのが、私の目の前に積まれている膨大な量の貨幣や宝石類です。……とりあえずこれを、全て道具袋に詰めなければいけません。

 ……大変そうです。これを見た瞬間、思わず引き攣った笑みを浮かべてしまいます。

「ティア。レンを通してファビオにGOサインを出してください」

 ティアにそう指示しながら、私は作業を開始しました。



 た 大変でした。ひょっとしたら、エキュー金貨だけで1000万枚以上あったかもしれません。スゥ銀貨やドニエ銅貨に宝石類も合わせれば、2000万エキューを超えるかもしれません。私が《錬金》したダイヤモンドもありました。

「以前のように、箱だけ残すとかじゃなくて助かりました。もしそうなら、この3倍は時間がかかっています」

 今やクルデンホルフの金庫の中は、すっからかんです。ついでだから壁にも“怪盗フーケ参上”と《錬金》で彫っておきます。

「ティア。聞き耳防止用のマジックアイテムを解きます。脱出しますよ」

 私がそう言うと、ティアが「
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