暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第45話 偽物ばっかり? 私悪くないヨ
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は、最悪ダイヤモンドの出所が公になっても仕方が無いと判断していました。

 しかしここで持ち上がったのが、ロマリアンマフィアの生き残りです。未確認情報ですが、とても楽観できる情報(モノ)ではありません。

 きな臭い事になってきました。クルデンホルフの一件は、お家騒動であって欲しいです。



 クルデンホルフ大公国。

 先代のトリステイン国王フィリップ3世によって大公領を賜ったことから始まる新興国。

 軍事及び外交ではトリステイン王国に依存しているが、独自の戦力として空中装甲騎士団を保持している。

 トリステイン南東部に立地しているので、ゲルマニア・ガリアを結ぶ商業の中継地として大きな利益を上げている。

 国境が接しているゲルマニア・ガリアが直接取引をしないのは、国境にあるアルデンの森に大量の亜人が住み着いている事が原因に挙げられる。そして、この状況に拍車をかけたのが、アルデンの森の利権を求める両国で起きた争いだ。下手に兵を出すと侵略とられかねないので、両国共に亜人への対応が満足に出来ず放置する結果になってしまった。

 亜人に襲われる可能性が高い道は、商人達に嫌われ使用されなくなる。その結果クルデンホルフ大公国が、ゲルマニアとガリアを結ぶ商業路として注目された。更に王都トリスタニアだけでなく、ラ・ロシェールからアルビオンまで商業路を伸ばす事により、ハルケギニア随一の商業立国として栄えている。


「……なるほどな」

 私はクルデンホルフ大公国の資料を机に置きました。先程父上に命令された調査の為に、私が資料室から引っ張り出して来た資料です。机の上にはもう一組資料があり、こちらは先程カロンからもらったクルデンホルフの地図(最新版)です。

 はい。私は全く役に立ちませんね。ごめんなさい。

 如何したものかと思っていると、コンッコンッとノックの音がしました。私が入室を許可すると「失礼します」と挨拶をして、ファビオが入ってきました。

「ファビオ。諜報部では、どれくらいの情報を握っているのですか?」

「諜報部の情報は、これで全部です」

 私はファビオから羊毛紙の束を受け取り、その内容に目をザっと通して行きます。すると、その中の一部に目がとまりました。

「クルデンホルフの親族情報に簡単な性格や言動の注釈ですか……」

 その中にはベアトリスの情報もあります。“悪い子ではないが、考え無しでわがまま”か、そのまんまですね。

「マギ商会の交渉にまぎれた諜報員が、クルデンホルフの使用人達から集めた噂話を簡単にまとめた物です。私が持ってきた情報の中で、ギルバート様が把握していないのはその注釈位しか無いと思います」

 私が資料室から引っ張り出して来た資料を見ながら、ファビ
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