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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第45話 偽物ばっかり? 私悪くないヨ
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こんにちは、ギルバートです。ガリアやアルビオンに干渉しようと思ったら、突然クルデンホルフから一方的に借金を清算されてしまいました。これは不味い事態です。ダイヤモンドの存在は、出来れば公にしたくありません。金の亡者が群がってきそうですし……ロマリアの神官とか。
それは置いておくとして、問題はクルデンホルフに奪われたのは80万エキューのダイヤモンドです。借金は現在63万エキュー(今年分の利子を含めても66万1500エキュー)なので、こちら側は17万エキュー(今年分の利子も含めれば13万8500エキュー)を強奪された形です。
しかし金銭的な話だけなら大した事はありません。ダイヤモンドならまた《錬金》すれは良いだけの話です。
問題になるのは借金が陛下の口利きよる物なので、陛下の顔を潰したと言う事です。陛下も一国の王として、面子をつぶされて黙っている訳には行きません。そうなるとトリステインとクルデンホルフの間に、対立構造が出来るのは明らかですし、ガリアやゲルマニアが介入してくれば下手したら戦争です。
※注
クルデンホルフは、トリステインから庇護と言う莫大な恩恵を受けいる。現在はその庇護のお蔭で、商業地としての価値が高いが、戦争になればその価値は消え失せる。しかし、街道が整備されている為に軍の要衝としての価値は高く、ガリア・ゲルマニア共に咽から手が出る程に欲しい土地である事に変わりは無い。ところが、現状でクルデンホルフに手を出せば、トリステインが黙って居ない上に同盟国のアルビオンだけでなく相手国も便乗して動く。その上ロマリアまで出て来る可能性もある上に、市場の混乱の所為で経済的打撃を受けるは避けられない。よって、リスクが大きすぎて手を出せないのだ。しかし、クルデンホルフとトリステインの対立は、これらのリスクを取り去ってしまう。
クルデンホルフ大公はその程度の金銭と引き換えに、窮地に陥るような真似をするでしょうか?
答えは否です。
そうなると一番可能性が高いのがお家騒動です。大公を幽閉した際に、ダイヤモンドの事を知り借金を無理やり清算したのでしょう。陛下の口利きを知らないボップは、大公家の方が格上なので黙らせる事が出来ると判断したのだと思います。
60万エキューもの大金を借りていれば、陛下(もしくは陛下に準ずる者)の口利きがあると判断するのが普通です。しかし、これをない物と勘違いさせる要素がありました。それがダイヤモンドです。ダイヤモンドを質にするだけでも、今回の条件で貸すのに十分な理由になるのです。ここに陛下の口利きが重なれば、もっと好条件で貸す事も可能だったでしょう。
つまり“ダイヤモンドの存在を秘密にする事”を条件に、契約内容を妥協したのが裏目に出てしまったのです。
ここまで考えた私
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