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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第353話】
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ャはそんな手練れ相手に圧倒していた有坂陽人の実力に米国が彼を敵に回した場合のツケは計り知れないものだと思った。
まだ痛む腹部を撫でながら、陽人を見上げると――。
「……息子さんによろしくね? あの子にも、福音の件ではお世話になったから」
「おう! ナターシャが逢いたがっていたって伝えるぜ、ワハハハハッ!」
本日何度目かの高笑いが響く――通路の向こう側からは駆けてくる複数の足音――やっと衛生班が来たのだろう。
そう安堵の溜め息を溢すと、ナターシャはそのまま気を失った。
「ありゃ? ……全く、眠り姫が眠りについたって訳か」
念のため脈を測る陽人、それと同時に通路へ現れた衛生班。
「は、陽人殿? 何故ここにいらっしゃるのですか!? 私はてっきり先日この基地での任務を終えて帰国したのかと――」
「おぅ、ジャックじゃねぇか。 少し胸騒ぎがしてな、一応皆に別れの挨拶をした手前、また現れるのも変だと思ってな。 安心しろよ、ちゃんとお前たち米国のトップとナンバー2の了解は得てここに居るからな」
「それなら安心いたしました! では、ナターシャさんは我々が運びますので――おい、担架の準備だ」
「「イエッサー!!」」
敬礼をすると、直ぐ様担架を組み立て、ナターシャの身体を痛まない様に息を合わせて担架へと乗せた。
「……じゃあなジャック。 怪我人多いと思うが、無理するなよ?」
「イエッサー! 陽人殿、またこのイレイズドへやって来た時にはまた共に食事をとりましょう!」
「おぅ!」
そう力強く応えると、陽人は急いでその場を立ち去っていった。
基地の惨状は凄まじく、今回の襲撃だけで基地の修復には日数と人手、それに費用がかかるだろうとジャックは思った。
「……また基地指令の頭を悩ませる事になりそうだ」
そんなジャックの呟きは、通路の向こう側――『銀の福音』が封印されている通路の奥へと消えていった……。
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