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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第353話】
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コールから返ってきた返信は――。
『……ダメね、特殊なジャミング波の影響で映像が映らないわ』
『……どうすればいい? 正直、今対峙してる相手は少なくとも私以上の手練れだ。 機体の性能も含めて、このままでは――』
『危ないのなら退きなさい、今はまだ貴女もその機体を失うわけにはいかないわ』
『了解し――』
そう通信を送ろうとしたその刹那、通路の床が轟音を立てて崩れ落ちた。
「っ!?」
「好き放題やってくれたな、『亡国機業』!」
噴煙の中、新たに現れたIS。
虎模様のISは直ぐ様戦闘体勢を取ると侵入者と見慣れぬ機体の両方に目をやると――。
「……どっちが亡国機業の機体だ? ……面倒だ、両方片付けて――」
「……待ってイーリ、そっちの機体は味方よ。 貴女も知ってる人……」
「……私も知ってる人? 誰だ? 一応味方の識別信号は出してるようだが所属不明機は撃墜するのが米国の流儀でな。 名乗らねぇならお前もアメリカに仇なす敵……だぜ?」
握ったナイフが鈍く輝く――と、オープン・チャネル回線が開かれた。
『……カァーッ! せっかく黙って援護して立ち去ろうとしてたのにそりゃねーぜ、イーリスのお嬢ちゃん』
声の主は男――その事実が、エムに新たな混乱をもたらせた。
「……!? 男……だと」
「この声――なんだ、あんただったのかよ。 それならそうと早く言えよな? 危うく国家代表として米国の恩人を撃墜する所だったぜ」
声で誰だかわかったらしく、声色から緊張が消えたイーリスと呼ばれた女性は改めて青いISをターゲットロックした。
一方の侵入者、エムは新たに現れたISと目の前の相手が男という事実に困惑の色を隠せずにいた。
「あんたが居るなら百人力だな。 ――その機体に関しては理由がありそうだから黙っててやるよ。 国家代表イーリス・コーリング、同じ釜の飯を食った仲間の不利になる情報は漏らさねぇからな!」
『ワッハッハッ! 流石はイーリスのお嬢ちゃんだな! ナターシャ、一旦下がれ。 少なくともさっきの衝撃で骨にヒビが入ってる様だからな』
「……えぇ、そうさせてもらうわ」
何とか立ち上がったナターシャは、壁に手を当て、足を引き摺りながら奥の方へと邪魔にならないように移動した。
『……さて、亡国機業のお嬢ちゃん。 わざわざ八月から一ヶ月、俺はお前たちを待ってたんだ。 洗いざらい情報吐いてもらおうか? 自白剤とか使いたくないからお嬢ちゃんが簡単に口を割ってくれると俺も楽なんだが――』
「悪いがそう簡単に捕まるわけにはいかない」
『そりゃそうだな、簡単に捕まってたらFBIもイン
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