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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第353話】
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「ナターシャ・ファイルス。 国籍は米国。 ISテストパイロット。 そして、『銀の福音』の登録操縦者よ」

「………………」


 女は自己紹介を続けながら光の矢を撃ち続ける、一方の黒い巨体からは光通信による自己紹介が少女に届く。


「……ただの通りすがりだと……ふざけているのか?」

「…………」


 なおも光通信による会話が送られてくる。

 ……情報が少ない、この搭乗者が喋れないのか、または喋りたくないのか……。

 戦闘中に考え事等、どうかしてると考えを一蹴、送られ続けてくる光通信を無視し、シールド・ビットを使って回避に専念した――。


「ちっ……!」



「あの子は渡さない……貴方もこのまま攻撃を!」

「…………」


 そのまま親指をたて、サムズアップで意思表示をする。

 ナターシャはそれを見て目を見開く――先日までこの基地に居た有坂陽人がよくやっていたのと同じ動作、同じ仕草だったから。

 味方の識別信号は出ていたが、見たことの無い機体が気付くと福音の通路に鎮座するように居て、侵入者がこの通路に入った途端起動――現在に至ってやっとその正体がナターシャの中で判明した。

 自然と笑みが溢れるナターシャを、怪訝そうに見た少女は――。


「目障りだ。 ――先にお前から倒す」


 弾幕が薄くなった一瞬をつき、瞬時加速で間合いを詰めてナターシャへ攻撃を行った――だが、その攻撃を防いだのも隣の巨体だった。

 間近で見、少女は――。


「やはり貴様から倒さねば福音へはたどり着けない様だな」

「………………」


 手早くピンクに発光したナイフを抜き取り、巨体の首元目掛けて突き刺そうとする、だがそれよりも早く、目の前の機体は手のひらに握っていたナイフでそれを弾き飛ばした。


「……こいつ」

「…………」


 一瞬の切り返しの速さに、直感で少女は感じた――私以上の手練れだと。

 だがここで退くわけにもいかず、そのまま新たにナイフを抜き取り、瞬時加速の勢いと共に力押しで倒そうと考えた。

 そして、瞬時加速で目の前の機体と衝突――その衝撃に、ナターシャは壁へと吹き飛ばされた、だが――。


「なに……?」

「………………」


 瞬時加速を利用した攻撃すら機体を揺るがすことが出来ず、それどころか相手はそのまま力で此方を抑え込んでいた。


『スコール、問題が発生した』

『どうしたの、エム』

『現在交戦中だが、見慣れない機体が居る。 現状のどのISよりも出力等が桁違いだ。 ……映像を送る』


 そうスコールへと通信し、直ぐ様目の前の機体の映像を送るエム……だが、ス
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