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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
まだいるよ♪みんな大好き☆リリカルアクターズ
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してる。シスターシャッハの返事は『著者グローイの“スヴィーウルの詩”というものですが』という、聞いた事のない作品だった。聞いていたフェイトちゃんとヴィータちゃんも首を傾げているけど、ただルシル君だけが顔を青くしていた。
静かになったルシル君の事が気になったヴィータちゃんが「どした?」って訊くと、ルシル君は「もう一度言っていただけますか?」と再度訊ねた。シスターシャッハがもう一度答えると、
「記録しないでください。というか違う演目になりませんかね・・・?」
話しかけたヴィータちゃんじゃなく、モニター越しに居るシスターシャッハへ弱々しく話しかけた。シスターシャッハは『さすがにそれは。もう練習も佳境ですし、他の演目にするには時間が』ってルシル君の様子に困惑の表情を浮かべながら返した。するとルシル君は「私の黒歴史が・・・何でこの時代に残ってるんだ?」って呻きだす。
「ねぇルシル。ルシルはもしかして知ってるの? “スヴィーウルの詩”」
フェイトちゃんが呻くルシル君に訊ねた。ルシル君はしばらく黙ってたけど、意を決したかのように口を開いた。
「知ってるも何も私が人間だった時に書いた、いわゆる日記のようなものなんだが・・・」
ルシル君の答えに、シスターシャッハを除く私たちは「え?」って訊き返してた。シスターシャッハは「やっぱりルシリオンさんに関係したモノでしたか」って納得している様子。
そもそもルシル君が人間だった時に書いた日記? だって、そんなバカな事が・・・。“ディオサの魔道書”のように神秘に保護された代物なら残っていてもおかしくないけど、単なる日記が数千年と存在してるわけが・・・。
「ど、どういう話か、訊いてもいい?」
「私が11歳の時、だったか。両親から久しぶりに許された休日だ。姉さま・・ゼフィランサスとイヴ姉様の三人で、アースガルドの四大陸を支える塔ユグドラシルへ向かった時の話だ。・・・シスターシャッハ。ソレを一体どこかで手に入れたモノか判りますか?」
『えっと、ひと月くらい前にですね、
八神家
(
はやて
)
達が訪れまして・・・』
ルシル君が「あー、何かもうオチが見えてしまっている」と呆れながら、どこかに通信を繋げようと展開したモニターに触れる。あ、そうか。現在、ルシル君の過去について一番詳しい人が八神家に一人いる。フェイトちゃんもヴィータちゃんも、その誰かの事が判って溜息を吐いた。
『はい、はやてです。って、ルシル君か、どうしたん?』
「突然すまないな、はやて。リエイスを出してくれ」
『リエイス? なんやルシル。リエイスになんか用か?』
はやてちゃんがジト目でルシル君を見詰める。きっと妙な方向に思考が行ってるなぁ。ルシル君が嘆息交じりに事情をかくかくしかじかと説明すると、
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