暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
まだいるよ♪みんな大好き☆リリカルアクターズ
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、それらしい人たちを見かけない。みんなでウロウロしていると、「あ、みなさん!」と声を掛けられた。イクスだ。オットーとセインを連れて、わたし達のところにまで駆け寄ってきた。軽く挨拶を交わして、今聖王教会で起こってる問題を聞いた。

「え? じゃあ今日のイベントは中止になっちゃうんですか?」

「いえ、まだ中止とは決まってはいないのですが・・・」

イクス達の話によると、劇団の人たちが事故によって来るのが難しいって。すでに今回のイベントの告知も回ってるし、そう簡単に中止に出来ないみたい。それを聞いたレヴィが「上はどうするって言ってるの?」って訊ねた。

「んー、あたしらシスターやブラザーで何か催し物――大聖堂で詩を歌う〜とか、大講堂で神父(ファーザー)達の有りがたいお話ぃ〜とか、教会騎士の指南講義ぃ〜とか」

そう教えてくれたセインが最後に「勘弁してよ」って項垂れた。するとオットーに「それも修道騎士やシスターとしての務め」って諌められる。

「歌うのが嫌ならさ、本来の劇でもやればいいじゃん」

「レヴィお嬢様、どっちにしろ舞台に立たないとダメじゃん」

「じゃあ一生懸命に詩を歌うしかないよね」

「ルーお嬢様まで。なんだかアルピーノ姉妹が最近冷たい・・・」

セインはどうしても舞台に立ちたくないみたい。目立ちたがり屋だし、こういうイベントなら真っ先に首を突っ込みそうなのに。

「でもわたしは、セインが歌ったり劇してるとこ観たいなぁ〜。それに、劇に参加するってなんだか楽しそうだし、きっとハマるよ」

「だったらヴィヴィオも出てよ。とゆうかこの場に居る全員が出ればいいじゃん!」

?―?―?回想終わりですっ☆?―?―?

セインのあの発言が、周囲に居た関係者や参拝に来ていた人たちに聞かれて、聖王陛下(わたし)が劇に出るの?だったら観ないといけない、みたいな騒ぎになっていって、受けてもいないのにそれは瞬く間に広がっていった。
騎士カリムを始めとしたみなさんが、それは間違いです、って教えようとしたけど、わたしが出るって知った人たちの楽しそうな顔を見て、わたしは出る決意をした。だったらと、アインハルトさん達も一緒に出てくれるって言ってくれた。
騎士カリムとシスターシャッハには今からでも遅くないって止めてくれたけど、わたし達は首を横に振った。で、数分もしたら劇の登場人物を演じる役者の中にわたし達の名前が挙がっていた。後戻りは出来ない状態。騎士カリムやシスターシャッハに散々お説教をくらったセインも、そもそもの原因として強制参加。
公演開始の13時半。それまでにわたし達は演技やセリフ回しをひたすら練習した。

「きっと上手くいきます♪」

「そうですね。私たちが上手くいかせます」

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