氷華の淫狼
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装があるでしょう。困りますよ」
「えー。だってこれが私の正装だもん☆」
私も人前に劣情を掻きたてる格好で出る事があるから彼女の気持ちが分かる。着たい物を着て人前に出て何が悪いの。心の中で彼女を応援していると母様の妹が現れた。
「これはリアス先輩。ちょうど良かった。今魔王様と先輩のお父さんをご案内していたところなんですよ」
そう言う彼の後ろに生徒会長ことソーナ会長さんと紅い髪の男性二人がこちらに来た。2人とも私が良く知っている人物、片方は母様のお父様で私にとっては爺様に当たる方、もう1人は母様の兄のサーゼクス・ルシファー。暫らく窺って居たけど2人とも視察が目的らしい、暫らくして伯父が此方に気づいたのか向かって来る。
「お久しぶりです、伯父様」
「君は確かフェルだったかな、フィネガスやティアの後に産まれた子だったよね。少し見ない間に立派に成長したね」
伯父様は私を見ながらしみじみとした顔でそう言う。
「それで君は何が目的でこの学園にやって来たんだい」
伯父様は話を切り替え私が此処に来た目的を尋ねてきた、でもただで教えるのもね〜。赤龍帝を籠絡しに来ましたって言ったら止められるだろうし、そうだ良い事思いついた。
「そうね〜、ねえ伯父様。物は相談なんだけど誰か良い人を紹介してくれませんか〜。もし紹介して頂けるなら、御教えしても良いですよ」
伯父様は魔王だから紹介してくれる方もそれなりの方のはず、後はその人を籠絡なり脅迫なりしてエネルゲイヤに便宜を図らせれば良いしまあそこは母様達の仕事だから私はその方との蜜月を楽しめば良いし。
「交換条件という訳だ、しかし良い人と言っても君はエネルゲイヤの生まれだから、素性を教えずに紹介する事は出来ないし」
「その方と会わせて頂けるだけで結構です、きっとその方は私に会って頂ければ気にいっていただけると思うので」
私の器量に淫魔のチャームがあれば落とせない男なんて居ないし、力ずくで来るなら私の牙と爪で引き裂けば良いし。
「随分と自信が有るんだね、まだ相手すら決めていないのに」
「どの様な方でも問題ありませんから、御子息のようなお子様でも御歳をめした方でも問題ありませんからなんなら伯父様、貴方の愛人にでも」
そう言いかけた瞬間猛烈な殺気を感じ口を閉じた。ふと見ると殺気を出しているメイドが私と伯父様を睨んでいた。
「伯母様に殺されそうなので、それは辞めときましょうか」
「そうだね」
私と伯父様は互いに顔を合わせながら頷き合う。
「私が此処に来た目的は今代の赤龍帝ですよ」
「リアスの眷属の彼か」
「はい、出来れば籠絡してきて欲しいとお母様から頼まれました」
「できれば彼には手を出して欲しくないのだけれども」
「ヘッドハンティングやスカウトは自由でしょ、私には辞めろ
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