暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
そら来たみんなの魔法モデル☆リリカルガールズ
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顔をしてる。セインはスキップしそうな感じで「そんじゃあたしがルーお嬢様とレヴィお嬢様を案内するからっ」って、シスターシャッハの脇を通り過ぎようとした。だけど、むんずっと襟首を掴まれて「ぐへぇっ?」ってカエルがぺしゃんこになった時のような呻き声を漏らすハメに。

「げふっ、えほっえほっ。し、シスターシャッハ・・? いきなり襟首を掴まないでよ。危うく目ん玉がポーンするとこだったじゃん」

咽ながら抗議するセインだけど、シスターシャッハは謝罪とは別の言葉を告げた。

「話はまだ終わっていませんよセイン。つまり、それはそれ、これはこれ、です。私の言いたい事が解りますね?」

「え、え〜と・・・サボった事に変わりないから、お説教はしちゃうぞ☆ってこと・・?」

シスターシャッハがニコリと笑った。はい、セインの淡い期待が砕け散りました。切り札は没カードへ転落。ルーテシアと二人で苦笑いしながら、セインの絶望に染まった表情を眺める。

「ではオットー。私はセインと大切なお話があるので、お二人をご案内してください」

「た、助けてルーお嬢様! レヴィお嬢様!」

(何か見たことあるよこの構図。えっと、どこだったかなぁ・・・?)

あ、そうそう。シャルがイクスを診察しに来た日にも似たような事があったっけ。んー、セインはどうやらこういう星の下に生まれたのかもしんない。常にお説教をくらうスキル。そんなの嫌過ぎる・・・。必死に助けを乞うてくるセインを、わたしは「またね〜」って手を振って見送った。

「それではお部屋にご案内します。陛下と御学友の皆様が来るまで、そちらでお待ち下さい」

「「は〜い♪」」

セインの事はもう忘れちゃって、わたし達はオットーに続いて教会内へと足を踏み入れた。大きな噴水のある広場を通っていると、噴水の前でレトロなカメラで写真を取っている女性がこっちをじーって見てきたのに気付く。
オットーもその視線に気付いて、わたしとルーテシアを庇うかのように女性とわたし達の間に立つ。そんでわたしもルーテシアを背後に庇うように立ち位置を変える。

「ごめんなさい。変に警戒させちゃったね。アタシはグロリア・ホド・アーレンヴォール。ミッドチルダ(ここ)へは仕事で来たの。で、今はちょー有名な聖王教会を観光中なの、クフフ」

骨董品とも言えるごついカメラを胸の高さまで掲げて笑う。グロリアは赤いグロリオサがプリントされた白生地のTシャツとシフォンスカート姿。写真家か記者、そんな辺りの仕事をしてる人かな、と思ったりもした。だけどそれよりわたしは、グロリアの身に付けているアクセサリー、そのデザインに注目してる。

(なにあれ? あんな偶然ってある?)

耳飾りは、右が黄金のロレーヌ十字で左が翡翠の聖ペトロ十字。指環は白銀の
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