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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第352話】
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 夜、場所は高級マンションの一室。

 広間のリビングにはオータムを除いた現状その場にいるメンバーが集められていた。


「エム、カーマインも揃ってるようね。 ……オータムはどうしたのかしら?」


 首を傾げてカーマインに訊くスコール、それに対してカーマインは何処かで買ってきたであろうたこ焼きを食べながら答える。


「あぎゃ、この間の処遇にショックを受けて俺様の部屋でずっと待機中だぜ? あぎゃぎゃ、結構良い声で哭きやがるからな。 俺様としたことがうっかり犯しまくったぜ、あぎゃぎゃ♪」

「……そう」


 短くそう呟くスコールは、じっとカーマインを見つめる。


 カーマインはそれを知りつつも敢えて無視し、たこ焼きを胃袋に納めていった。


「……スコール、要件が無いのなら私はサイレント・ゼフィルスの整備に戻るぞ。 ……ただでさえ部品が少ない試作機なのだからな」

「要件はこれから話すから待ちなさい。 それと、ゼフィルスの部品なら大丈夫よ。 カーマインが調達してくれたわ」

「何……?」


 スコールの言葉に驚き、目を見開くとカーマインの方へと思わず視線が移ってしまったエム。

 この男……一体何者なんだ。

 怪訝な表情を浮かべ、カーマインを見るも答えは出ず、当の本人も多くは語らないので情報が少ない。


「あぎゃ、エム……俺様が気になるか?」

「……別に」

「あぎゃぎゃ、まあ知りたいならいつでも教えてやるぜ? ……って、まあ隠すほどの事じゃあねぇが……お前ら亡国機業より大きさ組織からやって来たってだけさ、これがな」

「…………」


 語った内容が真実か嘘か、まだ判断材料の少ないエムにとってこれ以上の推測は徒労に終わると思い、考えるのを止めた。


「あぎゃぎゃ、まあだからって俺様に対する態度は普通で良いぜ? 俺様自身、特別扱いされる筋合いはねぇし。 ……だが、お前ら亡国機業の情報がテレビのメディア及びインターネットに出ねぇのはその組織のおかげって事だけは覚えておきな。 まあそれは俺様にも言える事だがな、あぎゃぎゃ!」

「……えぇ、それは分かってるわカーマイン。 ……話は戻すとして、これから二人には別々の任務を与えるわ」


 腕を組むとその豊満な乳房がずしりと乗るスコールを見て、カーマインは――。


「あぎゃ、任務って何だよ? 火星に行って住めるようにしろって言うなら無理だがな、あぎゃぎゃ」

「そうじゃないわ、カーマイン。 カーマインには新たなコアの奪取をお願いするわ」

「コアの奪取? ……あぎゃ、まだオータムを使う気かい、スコール?」


 食べ終えたたこ焼きの容器をゴミ箱へと捨て、視線を移すと小さく頷くス
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