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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第352話】
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コール。
「えぇ、あれでもアラクネを使うのは彼女が一番上手なのよ。 アラクネのパーツはあってもコアが無ければただの鉄の塊に過ぎないしね、アラクネの部品は」
「あぎゃ、了解した。 ……一応取り決めはあるのかい?」
「……貴方に取り決めは無いは、貴方を妨害するものは全て貴方自身の判断で排除してちょうだい」
「了解した。 ……あぎゃぎゃ、さて、何処のコアを奪ってくるかな……」
そう言って自身のジャケットの内側から全コアリストの書かれた紙を取り出し、それを眺めた。
「……相変わらず情報が速いわね、一体何処からコアの配備されてる情報を得てるのかしら?」
「あぎゃ、小金欲しさに情報を洩らす輩は沢山いるのさ、巻紙礼子だってそうだ。 あの女も結局小金欲しさに人生を潰したんだからな」
リストを眺めながらそう言うカーマインに、スコールは巻紙礼子の処分がどうなったのかが気になると。
「……それで、当の本人はどうなったのかしら?」
「あぎゃ、フィリピンで拉致した後、俺様の部下の慰みものになった後に人身売買の下部組織に高値で売り付ける。 処女なら処女のままで行くところだが、残念ながら部下の報告では処女じゃなかったって話だ。 まあ、枕営業でもしてたんだろうな、あぎゃ」
抑揚の無い声でそう告げるカーマインに、背筋が寒くなるスコール。
ちょっとした小金欲しさの誘惑に負けたが最後、その人の人生全てが終わるという事に戦慄を覚えた。
「……そう、分かったわ。 エム、待たせたわね。 貴女にはこれからアメリカのある場所へと向かってもらいます」
「……了解した。 ターゲットは?」
「ターゲットは【銀の福音】、アメリカとイスラエル共同の第三世代型の奪取をお願いするわ。 ……場所が場所だから、難しい任務だと思うけど」
「分か……った。 ……今回もゼフィルスを奪うときみたいに殺しても――」
「ダメよ。 今回貴女にはISを使っての殺害を禁止するわ。 ……じゃないと、サイレント・ゼフィルスは使わせないわよ? それに、貴女には監視用ナノマシンが注入されていることを忘れないで」
「……了解した」
短くそう返事をするエム、直ぐに天井を仰ぐとシャンデリアを眺めた。
「監視用ナノマシンねぇ……あぎゃ、てめぇは仲間を信用してねぇのか?」
「……この子の場合、牙を剥く可能性があるのよ、仕方ないわ」
「けっ、そんなことするから信用してくれねぇんじゃねぇのかよ?」
カーマインの指摘に、口を真一文字に結ぶスコール――まさかエム自身、カーマインが私の事でああいった反応を取るとは思わなかった為、驚いた表情を見せていた。
「……まあいい。
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