暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第44話 モヤモヤは仕事にぶつけ……られない?
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います。
「 ナ ナンノコト?」
声が裏返ってます。……その態度は自白して居る様な物ですよ。
「ナニカクシテル?」
アナスタシアの頭に手を乗せて、殺気を込めながら言ってあげました。あまり変な武器を選ばれると、母上への言い訳が効かなくなるので勘弁してほしいのです。……と言うか、イノチニカカワル。ハハウエコワイ。
「……イエ」
……おや? 普段ならこれで喋るはずなのですが、アナスタシアは口を開こうとしません。私は殺気と手の
力
(
アイアンクロー
)
を徐々に強くしていきます。すると、そろそろ(頭の形が変わると言う意味で)不味いかなと思った時に、アナスタシアが「言うから許して〜」と、謝ってきました。
「…………です」
聞き違いであってほしいのは、私の気のせいだと思いたいです。
「とりあえず、どの位扱えるか見せてください」
「ハイ」
本当に聞き違いであってほしかったですが、適正があるなら無かった事にするには流石に気が引けます。
私はアナスタシアを中庭に連れて行って、的として《錬金》で泥人形を5体ほど用意します。
「この泥人形を的にしてください」
「はい」
私が泥人形から離れると、アナスタシアは精神を集中してから「行きます」と呟きました。
するとアナスタシアは、一見無手に見える手を無雑作に振ります。すると、泥人形からトスットスットスッと、乾いた音がしました。泥人形を見ると、棒手裏剣が突き刺さっています。次にアナスタシアが腕を振ると、スローイングナイフ・クナイ・プッシュダガーナイフ・チャクラムと続いて突き刺さりました。飛び道具がネタ切れかと思った次の瞬間。アナスタシアが距離を縮めたと思うと、一瞬で泥人形の首を糸の様な物で刎ねます。そのままを糸の様な物を捨てると、手甲から剣が飛び出し次の泥人形の首を刎ねました。
しかしまだ無傷の泥人形が一体あります。如何するのかとみていると、そのまま暗器手甲で攻撃するフェイントを入れ、泥人形の咽を足の爪先がかすめるように蹴ります。無傷かと思った泥人形は、予想に反して咽が大きくえぐれていました。良く見るとアナスタシアのブーツの爪先から、仕込ナイフが飛び出しています。そのまま腰から何か出したと思ったら、咽が抉れた泥人形の頭を殴りつけ首を切断しました。
……糸の様な物が鋼糸で、剣が飛び出した暗器手甲は剣手甲で、最後の武器は鉄扇ですね。と言うか、見事に暗器ばっかりです。聞き違いで無かった事に凹みました。それと、見覚えがある武器と思ったら、サムソン・パスカルと一緒に悪乗りして作った武器達です。つまり私の自業自得です。
「母様は、この武器達を許してくれるかな?」
難しい問題です。元々暗器は小型で携帯しやすく隠密性が高い
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