暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
二章 吸血人狼〜Are you a werewolf.
20 日々〜Are you HITAPAN person or TUKEPAN person or ・・・.
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季節も秋になり、空気が乾燥し始めてだんだんと肌寒くなってきた。葉が紅くなった紅葉が落ちる音のようにカサリ、カサリと本をめくる音が部屋に響く。
一人がけの椅子を二つピッタリとくっ付け、隣で愛しい彼女の体温を感じながら読書をするといった至福な時を過ごすのが最近の日課となっている。
無言だが全く苦にならない。寧ろそれが心地よいとさえ感じる。
俺が思うに言葉以外で彼女と会話をしているのだと思う。ちょっとした仕草や今まで一緒に過ごした経験からお互いに何が言いたいか、何をして欲しいかがわかるのだ。
もちろん、言葉にしないと伝わらないことはちゃんと口にする。 この本のどこどこが面白かったとか意見を交わしたり………………あれ、本の話しかしてないや…。
基本、スキンシップで愛情表現しているから「好きだー」とか「愛してるー」といった言葉はあまり口にしない。そういった言葉を日頃から呟いていると言葉が軽くなっていまうため自粛しているせいでもある。
まあ、読書の秋だから良しとしよう。
「おっと、そろそろ夕食の時間だ」
銀時計で時間を確認するともうすぐ夕食の時間になろうとしていた。
俺とパチュリーは図書室に籠っているため、こうでもしないとレミリアや美鈴と丸一日会わない日が出てきたりしてしまうのだ。同じ所に住んでいるのにそれは素っ気ないということで紅魔館では食事は皆で取ると決めている。
「そうね。行きましょう」
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…………………………………
「四六時中そんなベタベタしていて…倦怠期が起きて長引いても知らないわよ」
食堂に付くと、すでに座っていたレミリアにパチュリーと手を繋いでいる俺達を指摘してきた。俺達も席に座る。
「全く…お互いが傍にいないといけない病気にでもかかってるのかしら?」
失敬な…と言いたいところだけど、あながち否定が出来ない。さしずめ恋の病と言ったところか。
はて、俺は神に3つ目は怪我はしてもいいけど病気には絶対になりたくない、といったはずだが……まあ、いいや。それにこの病気ならずっとかかっていたいし、治したくもないな。
「レミィも恋人を作ってみたら?人生変わるわよ」
「パチェは最初そうで変わってすらないでしょうに…」
パチュリーとレミリアはいつの間にか渾名でパチェ、レミィと呼び合うようになっていた。本当にいつの間にそんな仲になったんだ?俺としてはちょっと焼きもちを焼いてみたり。
「まあ、まあ。お嬢様にもいつか立派な殿方があらわれますよ。きっと」
そうしている間に美鈴が料理をキッチンワゴンにのせてやって来た。今日も美味しそうだ。
「そんな話じゃないのだけれど……まあ、いいわ。先ずは食べましょう。せっか
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