暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それゆけボクらの魔拳少女リリカル☆レヴィたん♪
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――瞬走壱式――
先回り。二人の行く手を遮るように仁王立ち。
「お帰りなさいませ〜お客様♪」
「ヒッ」って小さく悲鳴を漏らして急停止した二人。咄嗟に銃口を向けてくる。そんな震えた手で当たるわけが・・・
「ないでしょっ!」
二人の間を通るようにダッシュ。すれ違い様に、
――瞬閃牙衝撃・二拳打ち――
一人に右拳打、一人に左拳打をプレゼント・フォー・ユー。呻き声を出しながら吹っ飛ぶ二人を「た〜まや〜」っと見送る。ミッションコンプリート。念話で『こちらレヴィ。犯人の全滅を確認』とルーテシア達に送る。するとすぐに陸士部隊が突入してきた。小隊長さんらしき人に「君、ケガはないかい?」って訊ねられて、「わたしより犯人の心配した方がいいかもです」と答えておく。
「レヴィーーっ!」「「レヴィお嬢様ーーっ」」
ルーテシアとセインとディードが駆け寄ってきた。わたしも大きく手を振って「おーーいっ」って元気&無傷アピール。わたしを抱き寄せながら「大丈夫? どこか痛くない?」って心配してくれるルーテシア。
それに対して「大丈夫。髪を引っ張られたくらいだし」って苦笑。あんなザコに傷ひとつ付けられ様なわたしじゃないのです。
「人質は全員無傷。犯人グループは壊滅。お手柄ですね、レヴィお嬢様」
「セインとディードが居てくれなかったらこんな簡単に終わらなかったよ。だからありがとう。セイン。ディード」
「いえ、お役にたてて良かったです」
「人質救出。うん、これだけ事件解決に協力しておけば、シスターシャッハからのお説教も無くなるかもだし」
「「動機が不純過ぎる・・・」」
事件解決に気を緩めて笑っていると、「レヴィ」って声を掛けられた。振り向いてみると、そこには執務官の黒い制服のフェイトさんと、本局員の青い制服を着たルシリオンとシャリオさんが居た。フェイトさん達と軽く挨拶を交わし終えると、「聞いたぞレヴィ。たった一人で暴れたんだってな」ってルシリオンが呆れ口調で言ってきた。
「だって小さな子供いたし、殴られてケガした人だっていたんだもん。もしその暴力が子供に向かったら嫌だったから。わたし、間違ったことしてない」
別に注意されたとか怒られたわけじゃないのに、プイッと顔を逸らす。横目で見るルシリオンは本当に驚いた風に目を見開いて、でもすぐに「そうか」って笑った。わしっと頭を掴まれて、そっと優しく撫でられる。
「本当に良い子だな、レヴィは」
「むっ、子供扱いしないでよ。もう子供じゃないし。ていうかもうやめろよぉ〜」
口ではそう言うけど、ヴィヴィオが言ってた通りこれは気持ちいい。これはプロだね、ルシリオン。そう、頭を撫でるプロだよ。顔が気持ち良さでとろけそうになるのを自覚してハッとする。
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