暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それゆけボクらの魔拳少女リリカル☆レヴィたん♪
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、そこにわたしとレヴィだけって・・・。さすがにしんどいと思うよ。ここは近くの陸士隊の到着を待った方が』

『でも――』

ガシャーンと何かが壊された音と悲鳴が、搭乗ロビーから響いてきた。ダメ、やっぱりのんびり待っててられない。意を決して向かおうとしたところで、

『ヤッハー♪ 困った時のセインちゃん、ただいまとうちゃ〜く☆』

『遅れて申し訳ありませんでした。お嬢様、レヴィお嬢様』

セインとディードからの念話。搭乗ロビーへ無音で向かいながらも二人からさらに外の状況を教えてもらう。近くの陸士部隊の到着まであと数分。そして、執務官のフェイトさんとルシリオンも来るらしい。
どうしてかは判る。“テスタメント事件”の関係者だったルシリオン。“テスタメント”として活動していた大半の記憶が無いって言ってもその一味だった。だから、これから有効利用されようとしてる“アギラス”とかの技術を悪用されたくないんだと思う。

『アイツら、魔法で施設破壊ってバカじゃないの!?』

見ればソファやオブジェが壊されてる。泣いてた男の子が泣かないように必死になってる。待っててね。もう少しで助けてあげるから。それに、一人の男の人が頭から血を流してる。たぶんデバイスで殴られたんだ。犯人の一人が「コイツが間違えなきゃこんな事にはならなかったのによ」って愚痴りながらその男の人を蹴る。

『セイン、ディード。これ以上黙っていられない。手伝って』

『オッケー。それじゃそこの状況を教えてレヴィお嬢様』

『判りました。わたしに出来うる事でしたら何でもいたします』

二人からの承諾も得た。見てろよぉおマヌケさんども。わたしのウキウキ気分を害したその罪、100倍返しで償わせてやる。セインとディードに搭乗ロビーの状況を説明。

『犯人たちから離れてる人質は少しずつあたしのディープダイバーで連れだすとして』

『犯人に近い人質の解放はやっぱりこっちが動かないとダメ、だよね』

犯人の意識を全部こっちに向けさせないと親子と男女五人は解放できそうにない。するとルーテシアが『わたしが一般人を装ってアイツらの前に出る』なんて事を言い出した。さすがにこれは全員で止める。だけど、

『わたしももう見てられない。ケガ人が出てるし、これ以上待ってるともっと酷い事が起きるかもしれない』

もう揺るぎそうにないルーテシアの決意に燃える瞳。でもそれはわたしの役目だ。わたしはルーテシアの妹、そして守護者だ(ルーテシアはこの言い方嫌いだけど)。ルーテシアの右肩にポンと手を置いて首を横に振る。

『わたしが行くよ』

わたしのバリアジャケットなら私服に見える。まず疑われない。でもルーテシアのは明らかに浮く。確かにルーテシアのも私服に見えるよ。見えるかもしれないけど
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