暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それゆけボクらの魔拳少女リリカル☆レヴィたん♪
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買うのはもちろん帰る時。今買うと荷物がかさばるしね〜。
「ぅ〜、わたしもルーテシアのようなローラー付きにしとけばよかった・・・」
少し見回ると、何度も肩からズレ落ちそうにボストンバッグを上げるレヴィが弱音を吐く。さすがの体力自慢も鬱陶しい事には弱いってことだ。わたしは「ロッカーに預ける?」って訊ねてみるけど、レヴィは「それもメンドー出し」って渋った。だったら文句言わないで、とか思ってたら、レヴィが両手にボストンバッグのベルトを持って差しだしてきた。
「ルーテシア。そのケースと交換しよ?♪」
「や」
「一文字拒否!?」
本気でヘコんでるわけじゃないのに、ガーンって肩をガックリ落とした。「しょうがないなぁ」って、わたしはボストンバッグの二つある持ち手の一つを持つ。
「ルーテシア・・・?」
「お姉ちゃんが妹に頼られたんだから・・・って、そんなに重くないんだけど」
レヴィのボストンバッグは思っていたより軽い。それもそのはず。だって入ってるほとんどが着替えなんだから。
「ただの重いだけだったら問題ないんだけど、軽いからこそズレ落ちてくるんだよね・・・それをいちいち上げるのが激しくメンドい」
「あー判る。うん、それだったら肩に提げないでぇ・・・」
ボストンバッグを受けとってレヴィの後ろに回る。肩に提げるのが鬱陶しいなら、「これでいいんじゃないの?」とボストンバッグを縦にしてレヴィに背負わせる。はい、問題解決。レヴィが「な〜る〜。ボストンバッグだから背負うなんて考えに至らなかった。さっすが」なんて随分と持ち上げてくる。
そんなやり取りをしながらお土産屋を見て回って時間を潰していると、「キャァァァッ!」って複数の悲鳴が、搭乗ロビーの方から聞こえてきた。そっちの方へ慌てて振り向くと、人波がここエントランスにまで逃げ惑うように押し寄せてきた。
「ここで待っててルーテシア!」
――瞬走壱式――
「へ?・・って、ちょっとレヴ――ってもういない!?」
レヴィは陸戦高速移動魔法を使って、呼び止める暇も無く搭乗ロビーに向かった。「あーもうっ!」と頭を抱える。レヴィの正義感から生まれるその猪突猛進的な行動力には困る。それが嫌ってことじゃないけど、レヴィの身にも危険が降りかかることだってある。それが心配。レヴィはわたしの大切な妹で、一人の女の子なんだから。
「お姉ちゃんだって頑張るんだからね、レヴィ!」
ひしめき合う人波の流れに逆らうようにわたしは搭乗ロビーへと急ぐ。
†††Sideルーテシア⇒レヴィ†††
支柱の陰に身を潜ませて、仕事が出来るって感じの七人のスーツ男の様子を窺う。六人がデバイスらしき銃を所有。一人はジェラルミンケースを大事そうに抱えてる。側にはバインドで
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