暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それゆけボクらの魔拳少女リリカル☆レヴィたん♪
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第一世界ミッドチルダは首都・クラナガンより臨行次元船で約4時間、標準時差7時間の温暖な世界、カルナージ。
そのカルナージに住まうはアルピーノ家。母メガーヌ、娘ルーテシアとレヴィの3人家族。そんな女性だけのアルピーノ家の過ごす家、その屋根の上に十代半ば辺りの少女が仁王立ちしていた。
膝裏まで伸びる紺色の長髪はサイドアップ。優しく吹く風に、髪を結う純白のリボンと共に揺れている瞳は深い翠色。今は閉じられた瞼の奥にあって見えないが、それは綺麗な煌きを放つ。キメ細かな陶器のように白い肌。それを包む、裾や袖口にレースをあしらった水色がかったロングワンピース。
彼女の名はレヴィ・アルピーノ。風に揺らめくスカートを押さえ、ひとり屋根の上に立つ。

†††Sideレヴィ†††

ククク、ウフフフ、ハハハハ・・・

「アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!」

どうしてか判らないけど、大声で思いっきり笑いたくなった。アルピーノ邸の屋根の上に立って、両手を腰に当てての大笑い。すっごい気分が良い。今まで不遇な対応を喰らってたような気がして仕方なかった。どうしてそんなことを感じていたのか判んないけど。でもね、今この瞬間にそんな気分の悪さが吹っ飛んだ。一体どうしたんだろう、わたし。

「ヒィーッヒッヒッヒッ、ようやく来たのね、このわたしの時代が!(自分で言ってて意味不明だけど)アヒャヒャヒャヒャヒャ――」

パシィーン!

「あいたぁっ?!」

ふとももをパシパシ叩きながら、どうしようもなく笑いが止まらなかった所に、「怖いわっ!」って後頭部をこれでもかってくらいに強く叩かれた。後頭部を両手で押さえながら振り向く。わたしの背後に立っていたのは、

「い、痛いよルーテシア・・・」

ルーテシア・アルピーノ。わたしの大好きなお姉ちゃんだ。ルーテシアの一歩斜め後ろには、ルーテシアの召喚獣のガリューが控えていた。そんなルーテシアが手にしているのは大きなハリセン。アレでわたしの後頭部をブッ叩いたんだ。わたしは「むぅ」って不満を視線に乗せてルーテシアを見詰める。

「こんな早朝から屋根の上でなに気味の悪い笑い方してるの、レヴィ・・・?」

「む、ルーテシアだってよくここでバカ笑いしてるじゃん」

ルーテシアだってバカ笑いをよくしてるくせに。

(どうしてわたしだけ叩かれないといけないんだろ?)

ルーテシアは「わたしはいいの。ほら、そろそろ次元港へ行くよ」なんて、あまりに身勝手な事を言っちゃった。でもそんなことよりもっと大切な事も言った。ここカルナージに訪れる臨行次元船の停泊する、カルナージ唯一の次元港へ行く時刻。

「あや? もうそんな時間?」

今日は、それに乗ってルーテシアと一緒にミッドの首都クラナガンへ
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