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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第43話 ハルケギニアよ!!私は帰って来た!!
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 こんにちは。ギルバートです。苦節6年(ハルケギニアでは3ヶ月弱)……ようやく……ようやくハルケギニアに帰ってきました。気分はもう「ハルケギニアよ!! 私は、帰って来たぁーーーー!!!!」です。どこぞのソロモンズ・ナイトメア風に叫びたい気分です。

 いやもう、ディル=リフィーナでは色々とあったのです。

 どっかの半魔神の(元)王様に会ったり……。
 義姉弟の和解を手伝わされたり……。(弟に姉上と呼ばせてやりました♪)
 旅の目的を話をしたら、案内役の名目で暴走王女押しつけられたり……。(仕返しか?)
 負けじと神殺し様が、紅雪を押し付けてきたり……。(張り合わないでほしい)
 終いにはその2人とレンで、三つ巴の喧嘩に発展したり……。
 性魔術の訓練は理性をガリガリ削る上に、相手をしてくれたレンが……。

 案内役の2人は全くの役立たずだし、この3人が行く先々で騒動を起こしてくれるし、もし霊体で無ければ私の胃は穴だらけ確実です。……血、吐きますよ。どこぞの錬金術師の師匠みたいに。

 しかし、もうそんな生活とはおさらばです。早速肉体に戻ります。



 そして気が付くと、そこは知らない町でした。それにやたら目線が高い気がします。

「(重なりし者よ。もう帰って来たのか?)」

 体の中から声が聞こえました。今のは木の精霊ですね。

(はい。用事が済んだので帰ってきました。ここは何処ですか?)

「(ヴィンドボナとか言う街だ)」これは、風の精霊か?

(ヴィンドボナと言えば、ゲルマニアの首都ですね。何故こんなところに?)

「(元々トリスタニアで遊んでいたのだが、少々目立って(・・・・)しまってな。丁度飽きてきた所だったので、少々足を延ばしてみた)」

 今のは土の……って、聞き捨てならない単語があったような気がするのは気のせいでしょうか?

「(我は暴れられたので気持ち良かったぞ)」

 アウト!! アウト!! アウトーー!! 今、火の精霊は何と言った? 暴れたって何ですか? なんでやねん!! お目付役のティアは……ティアは何処ですか? あれほど頼んでおいたのに、何故このような事態になったのですか? いや、とりあえず落ち着け。深呼吸をして乱れた心を落ち着かせます。

(それでティアは何処ですか?)

「(韻竜ならすぐ帰って来るぞ)」

 水の精霊に言われて、私はあたりを見回ります。すると直ぐに、黒髪の美女を発見する事が出来ました。やけに(やつ)れていて、とぼとぼ歩くその姿に哀愁を感じずには居られませんでした。

「ティア」

 思わず声をかけると、ティアはビックっと震え顔をこちらに向けました。

「あ 主……なのか?」

 私が頷くと、ティアの目からボロ
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