暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第43話 ハルケギニアよ!!私は帰って来た!!
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をさまよわせていると、主の体が起き上がり軽い運動を始めたのじゃ。最初はぎこちない動きじゃったが、肉体の操作に慣れたのか次第に違和感のない動きが出来るようになって行った。やがて精霊達は満足したのか、運動を止めこちらに向き直ったのじゃ。
「韻竜よ。我等の中で、どのイメージで《変化》するかもめている。どの精霊のイメージを使うか貴様が選べ」
主が言葉を発したのじゃ。しかしその口調は、普段の主の物とは全くの別物じゃった。この口調は間違いなく精霊達の物じゃな。
しかし突然選べと言われて、吾は困ってしまったのじゃ。悩んでも解決せぬと分かった吾は、消去法で候補を1柱ずつ外す事にした。先ず論外(ドジ踏みそう)の水の精霊は候補から外すとして、火の精霊はやたら目立つ姿にしそうじゃし、風の精霊は風にびらびらなびくのが好きそうじゃ。この3柱はやめておいた方がよかろう。残りは木と土の精霊じゃが、この2柱の精霊は良識がありそうなので少々悩むのじゃ。しかし木の精霊は、エコエコ言っていて主の体をやたらミニマムにされるかもしれぬの……。
「土の精霊が良いと思うのじゃ」
吾がそう伝えると、「我をまといし風よ、我の姿を変えよ」と、呪文を唱えた。そして風が主の体と包み、主の体が膨張して世紀末な暗殺拳の使い手の様にビリビリと破れたのじゃ。
そこに立っていたのは、やたらとでかい中年の……、しかも服が破れ全裸になったオッサンじゃった。筋肉が大盛になっており、髪の毛が1本もなく人相も悪いオッサンじゃった。そこには当然主の面影など一切なかったのじゃ。……そして何より、暑苦さ満載なのじゃ。
「準備は出来た。行くぞ」
吾が現実逃避をしておると、おっさんが猫状態の吾をむんずとつかみ走り出したのじゃ。……全裸のままで。
「ま 待て……」
「先ずは我等の領域(ドリュアス領)からだな」
猥褻物陳列男(精霊)はそう言いながら、人間の限界をはるかに超えた速さまで加速する。このままでは人目に触れ確実に騒ぎになる。止めようと声を出そうにも、走る腕の振りでシェイクされ続け……。まあ、この状況で吾がキレたのは自然な成り行きと言えるのじゃ。
吾は《変化》を解き猥褻物陳列男(精霊)に、自慢の尻尾でムーンサルトテイルアタックくれてやったのじゃ。吾の位置が男の真上だった為、男は“弾丸らいなー”で飛んで行き、木を数本薙ぎ倒してようやく止まったのじゃ。
「吾の話を聞かんか!! 愚か……も……。 あ 主の体がぁーーーー!!」
吾が焦って主の体に駆け付けると、男は平気な顔で起き上がる。
「痛いじゃないか」
精霊たちの感想は、この一言で終了したのじゃ。吾の近接の切り札が……。
「カウンター《反射》を使ってなければ、|この体が《・・・
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