暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第43話 ハルケギニアよ!!私は帰って来た!!
[21/21]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
っ!!」

 吐き出すと、それは長さ4サント位の青い楕円体のクリスタルの様な物でした。

「これで完治祝いに何か作ってあげるか」

 そう言いながらカトレアの方を向くと……。

「あっ!! ……これはちょっと不味いかも」

 そこには、詳しく描写すると「18歳未満は禁止です」と、言われてしまう様な惨状のカトレアが居ました。未だ気絶したままですが、目を覚ましたら如何なるのでしょうか? 完治を喜ぶ? それとも、私の行った事に怒る? 後者だった場合は、地獄を見る事になります。忘れがちですが、カトレアはあの《烈風》の娘でありルイズの姉なのです。

 私が如何しようか迷っている内に、カトレアは目を覚まし起き上がります。私はこの時、攻撃されたり泣かれたりする事まで想定していました。

 しかし目を覚ましたカトレアは、黙って身だしなみを整え始めたのです。

「あの、カトレア……」

「お願い。今は放っておいて」

 複雑な表情を見せるカトレアに、私はただ頷く事しか出来ませんでした。






 学院の事もあるので、公爵達にカトレアの完治を手紙で知らせました。

 驚いた事に手紙を出して2日で、ヴァリエール家全員が別荘に揃いました。これは驚異的な事です。梟便(フクロウビン)(伝書梟を飛ばす事)で送ったので、距離を考えると手紙が届くのに1日〜1日半かかります。手紙を受け取って直ぐに出発しないと、ここまで早く集まれません。まさかとは思いますが、仕事ほっぽり出して来た訳ではありませんよね。

 学院入学の話をしたら、入学の準備をすると言ってカトレアはカリーヌ様に連れ去られました。物凄く良い笑顔でした。カトレアと買い物に行けるのが、よほど嬉しかったのでしょう。

 ヴァリエール家の対応の速さに、カトレアと仲直りをする機会を逸してしまいました。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ