暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第43話 ハルケギニアよ!!私は帰って来た!!
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。するとなれて来たのか、カトレアの体から余計な力が抜け硬さが取れてきました。次第にキスの時間を長くして行き、頃合いを見てカトレアの唇を軽く舐めます。カトレアの体が驚きでビクッと跳ねましたが、拒絶する事無く私の唇を舐め返してきました。やがて互いの舌が触れ絡める様になると、私達は互いの背中や首に手をまわし(むさぼ)り合う様に互いの唇を求めました。

 暫くそうしていると、6年間の修行の成果があまり良くない形で出てしまいました。無意識にカトレアの病状を読み取ってしまったのです。正直無粋な事をしてしまったと思いましたが、やってしまったものは仕方がありません。幸いカトレアはキスに夢中で、心を読む力も発動していない様です。

 ここは気付かれる前に集中した方が良いと判断し、行為に没頭しようとした所でふと気付いてしまいました。カトレアの治療は最後までしなくとも、キスによる性魔術だけで十分に完治可能であると分かってしまったのです。

 この事実に私の中に迷いが生まれました。婚前交渉は本来不味い事ですし、なによりセックスそれ自体が体力を激しく消耗するのです。不慣れなら尚更ですし、まして私達はお互いこれが初めてなのです。体力の消耗を考えれば、本来なら病気のカトレアとは絶対にしてはいけない事なのです。

「ん……チュッ クチュッ……チュッ」

 キスに夢中なカトレアには悪いですが、私はこのまま治療を強行する事にしました。

 カトレアの背中と首にまわした手を引っ込め、キスを止めるとカトレアの口から「あぁ」と、名残惜しそうな声が漏れました。私はそのままベッドにカトレアを押し倒すと、期待と不安の目を無視しカトレアの頬に両手を添えてもう一度キスをします。しかし今回のキスは、愛情を表現するキスではなくあくまで治療です。抵抗出来ない様にカトレアの体に覆いかぶさり、頬に添えた両手はそのまま頭を固定します。

 そして互いの口を通して、私の魔力をカトレアの中に叩きこみました。それと同時に、私の体を跳ね上げようとするカトレアを無理やり押さえつけます。

「むぐっ!! むうっ!! んん……んくっ!!」

 カトレアは私を押し退けようと手に力を込めますが、性魔術の快感で碌に力が入らないのでどんなに必死になっても無駄です。

「んんんっ!! んぐぅ……んくぅ!! んっ……むぐぅ!!」

 やがてカトレアの抵抗も、私の胸をドンッドンッと叩いたのを最後に止みました。腕はくてっと放り出されて、カトレアの喉がコクンッと音を立てたのが分かりました。

「んーーーーっ!!」

 カトレアの全身から完全に力が抜けました。どうやら気絶した様です。それとほぼ同時に治療の方も完了しました。それとカトレアから取り出した病巣が、私の口の中で結晶化した様です。

「ぺ
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