暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第43話 ハルケギニアよ!!私は帰って来た!!
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すが、相手がレンだった事自体は怒っていない様です。と言うか、精気の無い目で私を見ながら「他の人だったり、それ以上していたら……」と言われた時は、背筋が凍るかと思いました。
で、結局何が気に入らなかったかと言うと、私とカトレアはまだ一度も唇を重ねていなかった事です。本来なら少しの文句と我儘で済む話らしいのですが、私とレンが唇を交わしていたのは性魔術の練習。……つまりカトレアを助ける為の行動だったので、気持ちの持って行き場を無くしてしまったのが原因です。それでも最初は流すつもりだったそうですが、一度拗ねて引っ込みがつかなくなったみたいですね。
更に、拗ねたカトレアが可愛くて構ってしまった私もダメですし、構ってくれるので3日も拗ねっ放しになってしまったカトレアもダメダメです。物凄いダメップルぶりを発揮してしまいました。その光景にティアが「傍から見てると砂糖吐きそうじゃ」と言って居ました。ごめんなさい。
そして、いよいよカトレアを治療する時が来ました。
カトレアの強い要望で、最初は普通にして2回目に治療を行う事にしました。カトレアの体の事を考えるなら、最初の1回で治療してしまうのがベストなのですが、初めてが治療行為ではあまりにも悲しすぎると言う事で私も同意しました。
「カトレア。準備は良いですか?」
私がそう聞くと、カトレアの体が跳ねて「えっ えーと、体は入念に洗ったし……下着は……」と、独り言を言うようにブツブツと確認しています。結構テンパッているみたいですね。
「ウン ダイジョウブ」
全然大丈夫じゃなさそうです。本当にこんな状態のカトレアとしてしまって良いのでしょうか?
私はガチガチになっているカトレアを、ベッドの上に座らせます。
「はい。先ずは深呼吸しましょう」
深く3回深呼吸させると、カトレアの状態は多少マシになりました。続けて正面から抱きしめて、背中を優しく撫でます。暫くそうしていると、カトレアも私を抱きしめ返して来ました。私は一度ギュっと抱きしめると、体を放しカトレアと正面から見つめ合います。
まだ硬さが取り切れないカトレアに、私はつい吹いてしまいました。
「な 何が可笑しいのよ!!」
怒るカトレアに、私は笑いながら言い返します。
「少し前のカトレアなら、押し倒されていたなと思いまして……」
カトレアは大いに不満の表情を浮かべましたが、言い返してくる事はありませんでした。そしてカトレアの頬に手を伸ばすと、軽く撫でます。極度の緊張や恐怖感が無い事を確認すると、私はカトレアと唇を重ねました。唇と唇が触れるだけのキスです。
唇を放すと、先程怒りにより霧散した硬さがカトレアに戻っていました。私は構わず同様のキスを何回か繰り返します
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