第二幕その十一
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「食べ終えたお皿をテーブル掛けの上に置いたらお皿が消えてね」
「そしてですね」
「そう、おかわりを欲しいって思えば」
「二杯目が出て来るんですね」
「だから食べたいだけ食べられるのよ」
カレーが、というのです。
「皆お腹一杯食べましょうね」
「はい、じゃあそうさせてもらいます」
こうしてでした、ジョージだけでなく皆がカレーライスをお腹一杯心ゆくまで楽しみました。皆とても幸せな気分になりました。
そしてテントに入る時にです、モジャボロが笑顔で皆に言いました。
「じゃあ夜はね」
「ゆっくり休んでですね」
「温かくして寝て」
「明日は日の出と一緒に起きて」
そしてだというのです。
「煉瓦を歩いていこうね」
「チョッキンペットの村はあとどの位ですか?」
恵梨香は村までの距離を尋ねました。
「明日ですか?明後日になりますか?」
「明後日に着くよ」
モジャボロはこう恵梨香に答えました。
「明日道草をせずにしっかりと歩いたらね」
「そうですか、明後日ですか」
「この調子でいけばね」
「わかりました、じゃあ明後日に」
「うん、村に着くよ」
その時にだというのです。
「だから明日はしっかり歩こうね」
「そうですね、まずは歩くことですね」
「千里の道もだよね」
トトもカレーをたっぷり食べました、そのうえで満足して言うのでした。
「一歩からだよね」
「そう、まずはね」
「そこからよ」
恵梨香とナターシャがトトに答えます。
「どんな長い旅もね」
「その一歩からなのよ」
「そうして歩いていけばだね」
「何時かは辿り着けるの」
「どんな遠い場所にあってもね」
「その通りだよ、だからね」
モジャボロもトトに言います。
「歩いていこう、皆でね」
「うん、わかったよ」
「何度も一緒に冒険の旅をしてきたわよね」
ドロシーもトトに言います。
「だから油断は禁物だけれど」
「不安になったり心配することもなくてだね」
「そう、行きましょう」
そのチョッキンペットの村にだというのです。
「そうしましょうね」
「そうだよね。ただ狐やロバの国にも行くけれど」
ジョージは旅の先のことをここで思うのでした。
「あの両国も入っているってことはスクードリー達の国も入ってるよね」
「うん、そうだよ」
その通りだとです、モジャボロがジョージに答えます。
「あの顔が二つある種族だね」
「あの人達は凶暴だから」
「あそこにはあまり行かない方がいいよ」
モジャボロ達は危うくスクードリー達に食べられそうになったことがあるからです、この時ドロシーも一緒でした。
「今もね」
「やっぱりそうですよね」
「危ない場所には近寄らない方がいいよ」
最初からというのです。
「だから
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