オリジナル/ユグドラシル内紛編
第52話 リブート/光実を守れ!
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顔を合わせられる態勢を取った。舞の顔には、苦笑。
「あたしだけじゃ何もできないから、みんなで考えてみたの。看病以外に、あたしたちにできることはないのか。それで、あたしたちが交替でミッチに付き添って、ミッチを護衛しようってことになったの」
「護衛、ですか? 僕を?」
「うんっ。……っていっても、あたしやチャッキーなんかじゃ、できることなんて横にいるくらいだけど。ヤバくなったら、紘汰とザックがアーマードライダーに変身してでもどうにかする、って言ってくれたんだよ」
ユグドラシルには銃器を持つ部隊があるし、黒影トルーパー隊もいる。それらから光実を守るとなれば、交代制でも、紘汰とザックだけは12時間体制だ。
「紘汰さん、いるんですか?」
「いるよ〜。今も病室の外でぐーすか。次の交替、紘汰だから。ほんっと太平楽な奴っ」
紘汰がチームに戻らなければ事態はこれほど混迷しなかった。舞も巻き込まなかった。彼が元凶だ――そう囁く自分がいる。
光実は大きく首を振ってその囁きを振り払った。
(彼らが、そこまでしてくれる。僕なんかのために。これは得難いことなんだ)
「――それでこそ紘汰さんじゃないですか?」
「ミッチは紘汰に甘い〜」
「基本僕は紘汰さんの味方だって、舞さんだって知ってるでしょ?」
「もーっ」
まるで昔――そう遠くない頃なのに、昔という気がした――に戻った心地がした。
だから、上手く笑えていればいいと、願った。
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