暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのさん♪〜
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落とした。それからシャマルはその日一日黄昏て、シャルちゃんは何事もなかったように遊んどった。
†††Sideはやて⇒ルシル†††
みんなの記憶を繋げ、一つの映画のようなモノと化したこの旅路も終盤。今観ているのは、私とシャルがこの次元世界より去る当日の朝。誕生日と設定されている4月12日の早朝、久しぶりに再会したアリサとすずかと別れるシーンだ。
「じゃあ私も向こうで開けさせてもらうね。・・・じゃあ行くね。次に会う時まで元気でね」
シャルがアリサとすずかからバースデープレゼントを受けとり、頬を綻ばせている。当時の私も顔にはあまり出さなかったが喜んでいたものだ。
「シャルちゃんとルシル君も。元気でね」
「次に会うときって、結構すぐじゃないの? えっと、今度ははやての6月だし」
転送ポートに乗り、二人との別れを惜しみつつ、
「じゃあ2ヵ月後にまた会おう」
「それまでバイバイ♪ アリサ、すずか」
私とシャルは手を振り、叶うことのなかった再会を約束した。
「うん。バイバイ、シャルちゃん、ルシル君」
「じゃあね二人とも」
すずかとアリサも手を振り返しながら見送ってくれた。これがシャルとすずかとアリサが顔を合わせ、そして話した最後のシーンだ。術式を解除。視界が真っ白に塗り潰され、アリサの家のリビングへと意識が戻る。
全員無言のまま突っ立ったまま。もしこれでダメならば、仕方ないがシャルは忘れ去られたままということになるのだが・・・。
「すずかちゃん!?」
なのはが大声を出す。見ればすずかが泣いていた。アリサもグスっと鼻をすすりながら、両手の甲で目を擦っている。
「お、思い出したよ・・・シャルちゃんの事・・・もちろんルシル君の事も、だよ」
「全く。あんたやあんな馬鹿な親友をどんな理由であっても忘れてたなんて、あたしはどんだけ薄情なのかしらね」
シャル。聞いたか? これもまた一つの奇跡なのだろうな。“界律”の影響によって記憶を操作され、私と君の事を忘れ去られた。だがな、
「ホント!? 本当にシャルちゃんの事が判るの!?」
「うん・・・うん! 思い出したよ全部! 今まであった思い出の中に、確かにシャルちゃんとルシル君がいる!」
「あースッキリしたわ。さっきまでの気持ち悪さがない」
アリサとすずかは確かに私たちの事を思い出した。私はリエイスとのユニゾンを解除し、フェイトとなのはとはやてに抱きつかれているアリサとすずかを眺める。
「やったなセインテスト」
ヴィータが私の背をパシンと叩いてきた。シグナムやシャマル、リエイスもそれぞれ私の肩を一度ポンっと優しく叩いて微笑んでくれた。ヴィヴィオも「よかったねルシルパパ」と私の右手を握ってくれ、私はそ
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