暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのにっ♪〜
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かちゃんが私とルシル君のところに来て、
「頑張ろうねなのはちゃんっ♪ ルシル君、私負けないよ♪」
屈託の無い笑顔で言われたらもう断れないわけで、私は「あはは、うん。頑張ろう・・・」って、苦笑するしかなかった。それぞれがラケットを手にし終え、シャルちゃんが仕切る卓球ゲームが幕を開けた。
ゲームは古今東西(山手線ゲームとも言われるアレ)で、ご丁寧にもここの卓球場には円形の卓球台が置かれてあった。私たちみたいな事をしようって人が他にも居たのかもしれない。ネットは十字に張られていて、一度に四人プレー出来るようになってる。
「じゃあまずは私、ルシル、なのは、すずかの四人ね」
ジャンケンで決まったシャルちゃん達がスタンバイ。うぅ、体力機動力、全員圧倒的に私より上だよ(涙)。
「なのはっ! お題によってはあんたでも十分にやり合えるはずよ」
子アリサちゃんの応援の声に、当時の私は、それもそうだな、って思った。そうだよ。コレは純粋な体力じゃなくて知力勝負だ。お題にしっかり答えて、ちゃんと球を打ち返せばいい。罰ゲームはやっぱり私かもって落ち込んでたけど、まだ私は天に見放されてない。それにメンバーに関しても私はツイてる。シャルちゃんとルシル君が居る。きっと二人で潰しあってくれるはずだ。
「ふふふふ」
「あの、なのは? ちょっと怖いんだけど・・・」
シャルちゃんが低く笑う私を見て引いてた。今こうして観てる大人の私でも、子供の私が見せたあの笑みは無い、って思う。
「それじゃあゲームスタートね。誰かが三回アウトになったら終了ね。古今東西、聖祥小の先生の名前! 宮崎先生」
シャルちゃんがルシル君に向かってピン球を打つ。けどシャルちゃん、そのお題はどうかと思うよ今でも。だって、
「そんなの知るかっ! とりあえず伊藤!」
聖祥小に通ってないルシル君が圧倒的に不利だよ。律義に答えてるけど。しかも伊藤先生って確かにいるし。もしこの時、シャルちゃんがフルネームで答えてって言ってたら、ルシル君はきっともっと怒ってただろうなぁ。ただでさえちょっと怒ってるんだもん。乱闘になってたに違いない。ピン球は子すずかちゃんのところに行って、「坂野先生」っていう答えと一緒に私のところに来た。私は「高木先生」って答えながらラケットを振った。
「・・・・はい、なのは1アウト」
ラケットは空を切って、ピン球は私の背後に落ちた。答えが判ってても打ち返さないと意味ないよね・・・やっぱり。落ち込む私を放って、シャルちゃんと子ルシル君が衝突する。
「・・・・おい、シャル。一体どういうつもりだ。俺が答えられないお題って、随分と舐めたことをしてくれるじゃないか。偶然、伊藤先生がいたらしいから良かったものの・・・」
ルシル君は私をチ
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