暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
20話:C級映画
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「さて、夜の部まで少し時間がありますんで、超晩御飯を食べておきましょう」

 やっと飯にありつけれるというこの悦び!

 オレたちは一旦映画館を出て、近くにあったファミレスで腹を満たしてやったわ。

「超近簿、ドリンクバーのおかわり、何か入れてきましょうか??」

「だったらオレが入れてくるよ、超絹旗は何がいい?」

 最早呼び捨てで呼べる仲にまでなっていた!?

「じゃ、ヤシの実サイダー超よろしくです」

「了解」

 などと、オレはドリンクバーを入れに席を立った。

 そして、最悪の展開が待っていた。

「ちょっww近簿さんwwO2WLさんww偶然ですね、こんばんわwwww」

「ほ、ほんと、偶然だな、こんばんわ……」

 なんでこのタイミングで会うか!!?

「O2WLさんww私見ちゃいましたよwwまた知らないロリな女の子とデートですかwwww」

「ま、まぁ、否定はしないけど……」

「うはっwwほんとロリコンですねww私たちにも手を出し、他の女の子にも手を出すとか浮気の天才ですねナニしちゃってんですかwwどこまで変態になれば気が済むんですかww私、本気で怒りますよwwww」

「え、なんかごめん……」

 とりあえず謝っておこうか……

「ところで近簿さん」

「は、はい」

 なんか空気が変わった。佐天さんの雰囲気が変わった。

「最近、御坂さんの様子がおかしいのですが、何か心当たりありませんか??」

「み、美琴が? い、いや知らないな……」

 いきなり佐天さんにボディブローをかまされた気分だ。

 様子がおかしいというのはやっぱり「妹達」のことだろう、それをオレは知っているために動揺をしてしまった。

 今までそのことについては触れず、目を逸らしていたのに……精神的ダメージは大きいぞ!!

 オレを疑いの眼差しをかける佐天さんがマジぱねぇ。

「もしもですが、もしも、近簿さんが何かを隠し御坂さんを苦しめているんだったら私、絶対に許しませんからね」

 そんなこと言われても非常に困る。

 でも、言い訳できないオレ。ロリコンんだから? そうロリコンだから。

「まぁ、もし何かわかりましたら教えてくださいね……はい解散wwww」

「………」

 佐天さんはどうもその掛け声が気に入ったらしい。

 じゃあ解散!

 オレはドリンクバーのおかわりを入れて席に戻った。

「今の超知り合いですか? 超彼女ですか?? 私と超デートしてるというのに他の女と超楽しそうにお喋りしてるとか超嫉妬してしまうじゃないですか、超最悪の気分ですよ」

「オレも最悪の気分だよバカヤロウ……」

 せっかく忘れようとし
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