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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第28話「新たな転校生」
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<3年4組>


[ガヤガヤ……]

クラス対抗戦――いや、無人ISによる襲撃事件が起きてから数日がたった。
現在ではあの事件での傷跡も大分消え、生徒たちもいつも通りの日々を過ごしていた。

そんなある日のこと――、



[スパーンッ!!]

「大変よみんな聞いて!!」

SHRが始まるまでの時間を各々が自由に過ごしていた教室にクラスメイトの一人が何やら慌ただしく駆けつけた。

「なんだなんだ?」
「扉は静かに開けなさい」
「慌ただしいわね。ちょっと息を整えたら? はい、ヒッ、ヒッ、フ〜」
「…ソレはラマーズ法だシャノン」
「んで、どうしたよ。名も無きクラスメートA」

突然のクラスメイトの来襲にケイン、虚、シャノン、和輝、鏡也とへんz……ゴホン、整備科主力メンバーが(一部ボケが入ったが)冷静に対処する。


「今度の学年別トーナメントで優勝すると好きな子と付き合えるって!!」

「「「「「721(ナニィ)!!!!????」」」」」

息を整えた少女は大きな声でそう告げ、彼女の言葉に一部を除いたクラスメイト一同が驚愕の声をあげた。

「何よそれどういうこと!!」
「詳細をkwsk」
「実は…」
「MA・ZI・DE!!」
「……まだ話してないわよ」

餌に群がる鯉の如く、情報を仕入れてきた女生徒を囲んで詳細を聞きだす一同。

その群れに入っていないメンバーはというと『今まではトーナメントで勝っても無料食券と企業へのアピールくらいにしかならなかったのに、何故今年はそのようなことが?』と疑問に思っていた。

「どういうことかしら?」
「…去年までそのような事は無かったが」
「ま〜た会長の悪だくみ〜?」
「いや、それは無いと思うぞ? 昨日、見かけたとき何か廃人になってたし…」

昨日、たまたま用事があって生徒会室を訪れた鏡也は虚ろな瞳で椅子に腰かけた楯無を目撃している。
その時は溜まりに溜まった書類を処理して真っ白に燃え尽きたのかとあたりをつけ、報告書の束を机に置いて立ち去ったのだ。

ただ、部屋を出るさいに「オシゴトダイシュキ〜!!」と絶対にありえない単語が聞こえたような気がしたが、関わりたく無かったので全力で聞こえなかったフリをした。

「何をしたんだよ会長」
「…何をされたが正しいのではないか?」
「聞かない方がいいわよ(ニコッ」
「あ、はい…」
「…ああ」
「(そういえば、昨日部屋に戻ったらやけに機嫌が良かったけれど…)」

昨日、シャノンが大浴場から部屋に戻るとルームメイトである虚が笑顔で出迎えてくれたのだ。
その時は“用事が速くに終わったのかな〜”や“鏡也とデートの約束でも取り付けたのかな〜”位にしか思って無かったが先程ま
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