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妖精の義兄妹の絆
ギルドへの依頼
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い。
でも、俺と同じ境遇のウェンディの存在が俺の中で大きくなっている。
それも事実だ。ウェンディだって本心ではすぐにだってグランディーネを探しにいきたいはずだ…。」)
タクヤはウェンディに質問した。
「…ウェンディは、グランディーネを探しに行きたいと思わないのか?」
「え?」
ウェンディは一瞬戸惑ったが、タクヤの真剣な顔をみて答えた。
「…探しにいきたいよ。今すぐにでも会いたい…。」
「なら、どうして…。」
「私、化猫の宿が好き。ギルドのみんなもマスターも大好きなの。
だから、ギルドから離れたくないって気持ちの方が大きいの。」

ギルドが好き…

「それに、グランディーネがいってたんだ。
‘いつかあなたにもかけがえのない大切な仲間ができる。その仲間を一番大事にしなさい。’って。
だから、あたしはギルドの仲間を大事にしたいの。
グランディーネのことは、手がかりを見つけてから探しだそうと思ってる。」

仲間…か…

「あっ、ギルドが見えてきた!」
ウェンディが指差す方に猫の顔を型どったギルドが見えてきた。





ローバウルの自宅兼ギルド
「なぶら心配したぞ。とにかく無事でなによりじゃ。」
ローバウルがタクヤとウェンディに言った。
「マスター。これ、頼まれていた薬草だよ。」
そう言ってウェンディはバックの中の薬草をローバウルに渡した。
「おぉ、すまんのぉ。これだけあれば当分はもつじゃろう。ありがとな、二人とも。」
ローバウルは薬草を受け取り、タクヤとウェンディに礼を言った。
「えへへ。」
「…。」
「?どうしたんじゃね?」
「ここは魔導士ギルドですよね。ギルドには日々たくさんの依頼が舞い込んでくるって聞いたことがあります。」
「あ、あぁ、そうじゃが…。こんな片田舎にあるギルドじゃ他のとこにあるギルドより量は少ないが…。」
そして、タクヤは意を決して言った。
「なら、俺はここに依頼を出します!」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」」
ギルドにいた全員が声をあげて驚いた。
「タクヤ、依頼だすの!?」
「して、どんな内容なんじゃ?受領するにしても限度があるわけじゃが…。」
「依頼内容は…、







水竜マリーネの捜索!!」
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」
さっき以上に声をあげて驚いた。
「そ、それは流石に無理じゃなぁ…。第一ドラゴンがいるかどうかもあやふやじゃし。
いや!ウェンディたちの親の存在を否定してるわけじゃないんじゃ!」
そう言い終わる前にタクヤはその場で頭を下げた。
「お願いします!無理を言ってるのは分かってます。でも、手がかりだけでもいいんです!
とにかく情報が欲しいんです。お願いします!」
たくやはさらに深く頭を下げて
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