暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのいち♪〜
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・。

『なのはママが初めて魔導師になった時・・・これが・・・。なのはママ、すっごく可愛い♪』

『え、あ、いやぁ、その・・・ちょっと恥ずかしいかも・・・』

ヴィヴィオが感慨深そうに呟いた後、顔をキラキラ輝かせてなのはを見上げた。なのはは、文字通り魔法少女を体現したその姿を娘に見られて、顔を赤く染めて動揺してる。
なのはの魔導師としての初陣も無事に乗り切って、その翌日、夕方の神社の境内。防戦一方のなのはと、一方的な攻勢に出る化け物と化した犬と戦い。なのはがよろける。そこに犬が猛然と突進してきた。
すずかが『危ないっ!』って叫ぶんだけど、これは過去の話。この後、なのははどうにかにして乗り切るんだろうって思っていた矢先、

風牙真空刃(レーレ)

女の子の声が静かに響く。それと同時になのはに突進していた犬の足元に何かが落ちて、犬の行く手を妨害。犬はそこで攻撃をやめて距離を取った。

「状況は分からないけど、助けてもよかったんでしょう?」

あたしは声の出所へと視線を移す。そこにその子はいた。水色の長髪を風に靡かせた女の子。シャル。なのは達がそう呼ぶ、あたしとすずかの親友だったらしい子。身長と同じくらいの刀を持って仁王立ち。顔立ちはもちろんなのはと同じくらいの子供なんだけど、その表情は大人びてる。

『なのはちゃん。この映像、って言うのかな? これは本当に起きたのことなんだよね?』

『そうだよすずかちゃん。私がユーノ君と魔法と出逢ったその次の日に、私はもう一つの奇跡と出逢った。それがシャルちゃん。シャルロッテ・フライハイト。かけがえの無い、大切な友達』

なのはが右手を胸に添えて、左手で右手の中指にはめられた指環を愛しむように覆った。そう言えばその指環の事も気にはなってた。あの男っ気の無いなのはが指環。ユーノからの贈り物・・・・かな? でもあの表情は違うわね。
フェイトからルシルのことは聞かされず、はやてからはリエイスのことを聞かされず、その果てになのはとユーノが知らぬ間に付き合ってた、なんて事になったら泣くわ、あたし。ま、話の流れからして、シャルって子から貰ったモノなんでしょうね。

そしてなのはとシャルの共闘にの末、犬を見事に元に戻すことに成功。それからなのはとユーノとシャルの自己紹介、そしてユーノとシャルによる魔法談義。なのははこの時はまだ素人だからか二人の弾む会話についていけずに、夕日を眺めて途方に暮れてた。

『私もなのはちゃんとシャルちゃんの出逢いは話で聞いただけやったけど、こうして観ると面白いな♪』

『特に、この何とも言えないなのはの途方の暮れっぷりがな』

『酷いよヴィータちゃん』

ヴィータが子供のなのはのボケーとした顔を見て笑った。なのはがヘコむ。確かに子供のなのはの
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