暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのいち♪〜
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る。そしてはやてはジト目でルシルを見てる。一瞬四角関係?とか思ったけど、はやての目はそういうものじゃない。
あの目は知ってる。ウチのパパが、あたしの恋人になりたいと立候補してきた男たち(当然それなりの御坊っちゃん)に見せる目だ。娘は渡さん、そう言った親バカにしか出来ない目・・・。はやて、あんた・・・いつからそういうキャラになったの?

「「ユニゾン・・・イン」」

リエイスさんが光となってルシルの中に消えて、ルシルの姿が眩むほどの光に包まれる。あたしはその強い発光にまぶたを閉じて、次に開けたとき、あたしは・・・

(綺麗・・・)

ルシルとリエイスさんが一つになったその姿を見て、見惚れてしまっていた。二人の髪の色は銀だったけど、今は蒼に近い銀になっている。瞳の色は微かに光る真紅に統一されて、蒼銀の長髪がフワリと広がっている。
そして背中から六枚の翼が生えていて、右側が白、左側が蒼と左右別の色だ。見ようによっては絵画とかで観る天使とか女神とかだ。男だけど。あたしの隣に座るすずかも「すごく綺麗・・・」ってウットリした目をして呟いてる。

「さて、それじゃあ全員隣の人と手を繋いで輪を作ってくれ」

ルシルにそう言われたあたし達は、理由を聞くまでもなく手を繋いで輪になった。ルシルはあたしとすずかの間。ねぇフェイト。別に疚しいことしてるんじゃないんだから、そんな不機嫌そうな顔しないでってば。フェイトの独占欲が強いことにちょっと驚き、そしてルシルの今後について心配する。万が一浮気なんてしようものなら、ルシル・・・フェイトに殺されるかも・・・。

「わ、私たちの中に在る記憶をすずかとアリサに観せ、えー・・・二人に残されているかもしれない私とシャルの記憶を呼び覚ま・・・します」

フェイトとはやての発する妙な負の気配を察してかルシルは妙に落ち着かない感じで話す。なのはやシグナムさん達もそわそわしてるし。

「では行くぞ。リエイス、術式“呼び覚ます(コード)汝の普遍(エモニエル)”スタンバイ・・・。よし、コード・エモニエル・・・!」

頭の中からバチって音がしたこと思ったら、視界全体が黒に塗り潰された。まどろみの中、あたしを呼ぶ声に気付く。目を開けるとそこに居たのは・・・

『子供の頃のあたし・・・達・・・?』

聖祥小学校の制服を着た子供の頃のあたし、なのは、すずかの三人が居た。子供のあたし達は仲良く下校している。そしてなのはが何かに誘われるように走りだす。今でも憶えている。この後、なのはは運命との出逢いを果たす。

『ユーノ君と初めて逢った場面だね』

なのはが懐かしそうに呟く。子供のあたし達は林道の途中で、傷ついてグッタリとしたユーノを見つけた。それから動物病院へ。そして夜。なのはが魔法を手にした瞬間・・
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