暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのいち♪〜
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「・・・まぁやってみないことには判らない。少しでもシャルの記憶が残っていれば・・・おそらく」
「きっと大丈夫。何となくだけどね、すずかやアリサの中にシャルが生きてる気がする」
フェイトはそう言って私の手を引いた。私はフェイトに釣られ、何かを期待しているかのように少し歩く速さを上げたフェイトにただついていく。そうだな。アリサはうっすらとだが私の事を憶えていた。なら、シャルのこともきっと・・・。
†††Sideルシル⇒アリサ†††
あたしの家、その応接室になのは達が集まった。用件はもちろん昨日の話の続きを、もっと詳しく聞くためだ。
初対面であるはずのルシルのこと、憶えてすらいないシャルって子のこと。
フェイトに見せてもらったアルバムと、私とすずかの知るアルバムの違い。
両方を見て初めてアルバムに違和感を持った。ポッカリと空いた人一人分の空白。
今まで気にもならなかったけど、両方を見比べてハッキリと違和感を持つことが出来た。だから、シャルって子が本当にいたんじゃないかって思える自分が今ここに居る。
「それじゃあ聞かせてもらおうかしら」
ソファに腰掛けるなのは達を見回す。そしてルシルが小さく挙手したのを見て、あたしは先を促す様に頷く。
「アルバムなどを見て語るのでは時間がかかり過ぎる。ということで、こちらからの提案だが、君とすずかの記憶を取り戻す術を試したいんだが・・・」
「私とアリサちゃんの記憶を取り戻す? そんな事が出来るの?」
「可能性としては限りなく低い。が、もし上手くいけば、ただ聴いて知ったという曖昧なものじゃなく、私とシャルの事を自分の思い出として思い出す。その方が遥かに良い」
「それはそうでしょうけど、出来るの?」
すずかと二人して訊くと、ルシルははやての隣に座るリインとそっくりな女の人を見て「リエイス」と名前を呼んだ。さっき初めてリエイスさんと会った時、リインが知らない間に大人になったってすずかと一緒に驚いたし。
でもすぐに後ろからひょっこりリインが現れて、そこで思い出した。初代祝福の風リインフォース。リインが生まれる前にはやて達から話は聞いていた。初代のその子がいなくなったからこそのリインだったはずだけど、気になるその話はまた後にするつもりだ。
「じゃあリエイス、久しぶりのユニゾンだ。準備はいいか?」
「ああ。私はいつでも構わないぞ、ルシリオン」
ルシルとリエイスさんはソファから立ち上がって、私たちの座るソファから少し離れる。そしてルシルとリエイスさんがそっと手を重ねて指を絡めた。ふと二人の奥に居るフェイトとはやてが視界に入る。
(うわ、なんか少し不機嫌っぽい)
フェイトはなんか膨れっ面。「手なんか繋がなくたっていいのに」ってボソッと呟いて
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