暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのいち♪〜
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良くアリサちゃんの家方面に向かうバスに乗れて、私らはアリサちゃん家に向かう。その途中、私とヴィータの後ろの座席に座るリエイスが身を乗り出してきて、

「主はやて。御友人にルシリオンとシャルロッテについての話をする際、やはりアルバムや映像を見せながら、ですか?」

そう訊いてきた。私は「まぁそれしか方法ないしな」って答える。魔術師のルシル君ならいろんな方法を選べるんやろうけど、今のルシル君は私らと同じ魔導師や。ほとんど万能と言える魔術はもう使えへん。そやったら、私らは根気よー話すしかない。フェイトちゃんからも、エイミィさんにルシル君の真実を話した、って連絡が来たしな。

――エイミィだけどね、信じてくれたよ。ルシルと初めて顔を合わせた時、私とのやり取りを見て、昔からの付き合ってるみたいに仲良過ぎって思ってたんだって。だから、アルバムとかで見せた写真や映像もすんなり受け入れてくれたよ――

ルシル君がエイミィさんと裁判前には会っとった事は話に聞いとる。その時はその場に居らんかったからどういうやり取りをしたのかは詳しく知らんけど、エイミィさんにとっては初対面になってしまうルシル君。そのルシル君と、十五年以上家族として過ごしてきた義妹(フェイト)ちゃん、二人のやり取りを見てそう思うんなら、それはもうお熱い感じやったに違いない。

(シャルちゃんが知ったらどんな風にルシル君をからかうんやろ?)

それはもうハイレベルなからかいに違いない。そんな事を思っとるとリエイスが、

「もしかしてお忘れですか? ルシリオン以外に魔術を扱える者がもう一人いることに」

静かな口調で言ってきた。リエイスに言葉に一瞬だけ思考が止まる。そしてすぐに理解する。そうや、リエイスは言うとった。セレスの指示でルシル君の魔術ヴァルハラによって召喚されたエインヘリヤルで、その後にセレスの“ディオサの魔道書”によって想いとして確立された。
で、マスター権をルシル君からセレスに変更、そして“テスタメント幹部”になった存在・・・やったっけ? まぁええわ。リエイスは魔術でその存在を今も固定されとる、この世界でただ一人だけの魔術師でもあるとゆうことや。

「私の中には、ルシリオンから受け継いだ魔術式が多く保管してあります。複雑すぎる術式は単独では完璧に扱えませんが、ですが何か役立てることがある思います」

単独では、なぁ。ユニゾンすれば出来るゆうことやな。

「・・・・そやな。ルシル君にちょっと訊いてみるわ」

通信端末を取りだして、ルシル君宛てにメールを送信。リエイスの力が役に立つとええなぁ。

†††Sideはやて⇒ルシル†††

通信端末に送られてきたはやてからのメール。内容は、リエイスの魔術(元々は全部私のモノだ。サフィーロの時に大半を蒐集さ
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