転入の理由
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っ当な』日本人だと自負する彼が、そんなことを受けるはずがないのだ。
「でも、相手はそれじゃ納得しないんだよねー。仮に決闘を受けたとしても、嫌々やったんじゃ面白くない。・・・なら、本気にさせるにはどんな方法を取る?」
まあ、どうせカンピオーネなんて連中は、戦い始めたら段々とテンションが上がってきて、最終的にはヒャッハーしちゃうのだろうが、最初から全力を出してくれたほうが、決闘としては面白い。
「ま、人質とかね。そういう手段に出るだろうね。」
ドニなんかは、『うーん、何人か殺したほうが、やる気が出るかな?』とか言って切りそうであるし、ヴォバン侯爵は『貴様がやる気を見せないのなら、やる気にさせてやろう!さあ、この狼を殺し尽くさねば、この街の人間が食い尽くされるぞ!』とか言って狩りを始めそうである。
「だから、そうならないように、最初から隔離世で戦ってもらおうと思って。」
いつ彼が奇襲を受けても大丈夫なように、鈴蘭が近くに来たのだ。彼女が近くに居れば、流石の二人も襲撃を躊躇するとは思うが・・・それもいつまで持つか。ほぼ間違いなく、近いうちに襲ってくるハズである。
(後・・・この国にこれ以上カンピオーネが増えるのは、ちょっと勘弁してもらいたいんだよねー・・・)
彼女たちだけが知っている理由により、複数のカンピオーネに日本で戦ってもらっては困るのだ。だからこそ、隔離世に送ることの出来る彼女が護衛についている。
(・・・あぁ、戦闘狂は面倒くさいなー)
「この際だから、全力で『殺っちゃえ』♪」
「いや、殺さねえよ・・・。」
苛立ちを込めた鈴蘭の笑みに押される護堂であった・・・・・・
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