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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親友再会編〜
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のか。

†††Sideアリサ⇒ルシル†††

「ち、違うぞ、なのは! アリサはそう言う意味で言ったんじゃない!」

なのはとはやてがアリサの言葉を勘違いして自滅した。いや、私にも非があったな。今の発言は口頭じゃなく念話にするべきだった。まったく。この問題は未然に防げるモノだというのに、どうしてこうなったのか。彼女たちは午前中、翠屋で同じ問題を起こしているのに、また同じ轍を踏んだ。
海鳴に来るまでに私の事をちゃんと連絡しておけば、こうはならなかった。フェイトとなのはとはやて。今回の三人のうっかりレベルは、随分昔の契約で会ったことのある“遠坂凛”クラスだ。そう、超ド級の破滅的うっかり。

「あの、ルシル君。もしかして私とも会ったことあるの?」

すずかが私へと振り返って、信じられないと言った風に訊いてきた。どう答えるべきか。もう隠し通せるほどのレベルじゃない失言だったしな。でも実際、すずかやアリサに私の真実を話そうという話は以前から挙がっていた。
だが私はそれを止めた。“界律”の影響というどうする事も出来ないレベルとは言え、かつての友人の事を忘れてしまっていた。それがすずかとアリサの心にどういったダメージを与えるか判らないからだ。だったら教えることなく、忘れてしまっているままでいい、ということにしたのだ。だと言うのに・・・・

「このうっかり屋め」

翠屋の一件の後で確認しておけばよかったと後悔。

「『『ごめんなさい』』」

呆れつつ半眼でフェイト達を見回すと、フェイト達は申し訳なさそうに頭を下げた。そこに、「ただいま〜!」と元気な声が聞こえてきた。ここリビングと玄関から続く廊下を隔てる扉が開き、入ってきたのは、

「あれ? おかえりフェイトちゃん。いらっしゃい、すずかちゃん、アリサちゃん。そして、ルシル君。んで、なのはちゃんとはやてちゃんにはこんばんはぁ♪」

エイミィだった。エイミィとは本局で何度か会っているから、まぁ問題ないだろうが、現れたタイミングがちょっと悪い。そして、

「お、フェイト、おかえり〜♪ おおっ、ルシルもおかえり〜♪」

アルフが両手にエコバッグを持って、リビングに入ってきた。以前までは10歳にも満たない子供形態だったが、今は昔のように10代後半の少女姿だ。ここ数ヵ月の間に判明した、私の魔力をフェイトに供給できるという恩恵が、魔導師となった今でも可能ということで、アルフの維持に必要な魔力はフェイトと私で折半している形だ。

――ルシルは無駄に魔力持ってるんだしさ、どうせなら有効活用しよう。あんたの魔力なら大歓迎だしさ、フェイトの負担も今よりもっと軽くなって、良いこと尽くめじゃん――

アルフからそう言われ、フェイト経由で魔力を送った。今ではフェイト2割で私が8割。うん、ほ
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