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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親友再会編〜
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そんな事を思ったら、以前にもそんな事を思ったような気がした。どうせ気のせいだろうけど。だって、あたしとルシルは初対面なんだし。でも何でかなぁ? ルシルの事を妙に懐かしく思うんだ。
「それじゃあルシル君。わたしは月村すずかです。すずかって呼んでください。でもそっかぁ、フェイトちゃんの補佐さんだったんだねぇ」
「判ったわ、ルシル。あたしはアリサ・バニングスよ。アリサでいいわ。すずかにフェイトやなのは、はやてとは小学校からの親友よ」
「ああ。よろしく、すずか、アリサ」
何でだろう。フェイトがすごく悲しそうに顔を伏せる。それにルシルも。フェイトほどハッキリと顔に出ないけど、何処か寂しそう。すごく引っかかる。何かこう胸が苦しいっていうか。そう思うから、あたしは・・・。
「あのさ、フェイト。今すぐになのはやはやてと連絡取ってくれない? 出来れば、空間モニターってヤツ有りで。顔を見て話したいから」
「アリサちゃん・・・?」
「え? うん、いいけど・・・」
フェイトがなのはとはやてに空間モニター越しで通信したいってことをお願いしてる短い間に、あたしはルシルに、耳を貸して、っていう手振りをする。ルシルはすぐにあたしのところに来て、あたしの口が届くようにしゃがんでくれた。
「あたしさ、あんたのこと見て何か懐かしいなぁって思ったんだけど、どっかで会った事とかない?」
そう耳打ちすると、明らかにルシルの顔に動揺が浮かんだのが判った。でもすぐに「さぁ?」って誤魔化した。さぁ?だって。誤魔化しにその選択はダメよ。確定。あたしはルシルとどっかで会ったことがある。でも思い出せない。一度見たら忘れないような外見なのに。
「アリサ、繋がったよ」
『あ、アリサちゃん、すずかちゃん。こんばんは〜♪ そして久しぶり〜♪』
『すずかちゃん、アリサちゃん、久しぶりやな〜♪』
「うん、久しぶり。なのはちゃん、はやてちゃん。今日はごめんね」
なんて、すずか達は能天気に挨拶してる。だけどあたしが挨拶を返さないで、しかもジト目だからか、なのはとはやては困ったように『あはは』と苦笑い。あたしは二人に返事しないで、早速本題を切りだすことにした。
「ねぇ? どうしてあたしとすずかに、ルシルの事を教えてくんなかったの?」
『え?・・・・ええっ? アリサちゃん、ルシル君の事、もしかして思い出したのっ!?』
『そうなんか!?』
「ち、違うぞ、なのは! アリサはそう言う意味で言ったんじゃない!」
もしかして思い出したの、か。やっぱり会ったことがあるんだ。ここでなのはとはやてが、しまった、みたいな表情になった。もう遅い。だったら教えてもらおうか。あたしがルシルと会っておきながら、どうして綺麗さっぱり忘れている
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