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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親友再会編〜
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男の人ってフェイトちゃんの何なのかな・・・?」
「やっぱり仕事関係で上司か部下? それとも・・・考えたくないけど恋人?」
「え? ええええええええっ! フェイトちゃんに恋人ぉ!?」
「しぃーっ! 気付かれるでしょ。それを確かめるんでしょうが」
コソコソと後を付けて、ハラオウン家に入っていくのを視認。たぶんこの時間ならアルフが居るはず。玄関前まで気配を消して近寄る。扉の前で聞き耳を立てる。会話は聞こえない。だけど何かがパリンと割れる音とドサって重い音がした。
嫌な予感がする。ドアノブに手を掛けて、すぐに中に入る。勘違いとかなら後で謝ればいいんだし。で、あたしは見た。フェイトを押し倒して覆いかぶさっている銀髪男を。割れたティーカップ。争った跡? ううん、そんなのどうでもいい。
フェイトの目の端に涙が見えた。プッツン。頭の中の何かが切れたのが自覚できる。そっからはよく憶えてない。我に帰ったとき、フェイトが「やめてっ」ってあたしを止めようとしてた。
「アリサちゃんっ、まずは話を聞かないと!」
そこにすずかも参加。あたしはいつの間にか銀髪男に馬乗りになって、その綺麗だけど男らしい太い首に手を掛けていた。あたしは急いで手を離して銀髪男の上から跳び退く。
「大丈夫!? ルシル!」
「ケホッケホ・・ああ、大丈夫だ」
フェイトの様子からして、ルシルって呼ばれた銀髪男はフェイトにとって余程大切な人みたいだ。そのルシルがフェイトに支えられながら立ち上がって、あたしを見てきた。怒鳴られる? 当たり前か。事情も聞かずに鍋で殴って(冷静になったら思い出した)、その上首を絞めたんだ。恨み言で済めばラッキー。下手したら警察沙汰になるかも。
「勘違いさせてしまったようですまなかった」
なのに、ソイツは怒るどころか自分に非があるって頭を下げて謝った。言葉に詰まる。なんて言えばいいのか判らない。判らないから、とりあえず「あたしもごめんなさい」謝ろう。それが一番いいに決まってる。それから四人で割れたカップの破片やら濡れた床を掃除しながら、さっきの事情説明(事故だった)をして、次に自己紹介をすることになった。
「私はルシリオン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロード。執務官としてのフェイトを補佐している。まぁ執務官補佐、というものだ。あと、みんなからはルシルと呼ばれているから、二人もそう呼んでくれていい」
長い名前ね。“フォン”とか、どっかの貴族みたい。うっすらと見え隠れする物腰もなんかも上流階級の感じだし、そういうパーティに参加していてもきっと違和感がない。それにしても、よく見たら男っぽくないっていうか・・・女装とかしたらすごく似合いそう。
(この人、生まれてくる性別を間違ってるんじゃないの)
あれ?
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