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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第350話】
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――。


「一夏、着替えに行くぞ」

「おぅ。 ……毎度ながら、朝から軽く走らされるの敵わないよな」

「……軽いジョギングだと思えば問題ないさ、これが」


 いつもの様な調子で答えると、一夏は――。


「ふーん、ポジティブなんだな。 ……てかヒルト、専用機の話は本当なのか? あの子に譲ったって」


 専用機の話題に入った――まあクラスでも色々憶測でものを言ってたから気になると言えば気になるんだろう。


「ん? あぁ、それがどうかしたか?」

「いや、よく自分の専用機を義理とはいえ妹に簡単に渡せるなーって。 ……ヒルトは村雲に愛着無かったのか? 俺には出来ねぇな、白式を誰かに譲るって、俺用の専用機だし」


 そう言って白式の待機形態であるガントレットに触れる一夏。

 事情を知らないから言える言葉だろう……特に俺は答えなかった。

 ふとチラリと美春を見ると美冬と未来の二人が早速アシスタントしていた。

 二人に任せれば大丈夫だろう、そう思い俺は――。


「無駄話はこれまでだ、いつまでも居たら迷惑だから行くぞ」

「ちょ、ちょっと待てよヒルト!」


 そんな一夏の声を背中で受けつつ、俺は着替えをする為にアリーナへと走って向かった。
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